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毎日帰る時 必ず
『また明日。』って 言ってくれた
マリー橋のアーチ、
バイクの2人乗りで
海でのデートに花火。
偽物だったけど、誕生日に
ハロウィンにクリスマス。
アタシに沢山の思い出を
ありがとう。
アナタが好きだった青いベンチは
アナタの体温を感じる事のないまま
きっと今も あの場所にある
架空の世界でも
幸せだったことに変わりはない
はじめから決めていた。
.
迎えた 日曜日
最後の日は…
アナタに逢わないって
逢ってしまうと 決意が揺らぐから
きっと 泣いてしまうから。
アナタにはアタシの泣き顔じゃなく
笑顔を覚えていてほしいから
最後は サヨナラじゃなく
笑顔でありがとうって伝えたい
その想いを 便箋1枚だけ
約束の通り 沢山の月の写真と共に
広臣に 送ります
冷たい床で書いた
人生初めてのラブレターは
涙で滲んで
文字がなかなか 書けなかった
.
アタシが全部 消えてなくなる前に
ちゃんと伝えたくて
アタシとアナタが出逢えた奇跡も
これから起こる 必然も偶然も
どんな言葉も、何もかも。
全てが“今”に繋がっていく…と
.
愛を込めて ずっと見守ってるから
今ここに、あるアタシの存在を
アタシの歩んだ 月の道を。
.
アタシの全てを記すから
どうか 記憶の片隅で覚えていて。
そう、願いを込めて書いた。
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作者名:ひろみ | 作成日時:2020年7月10日 17時