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また 別の日には









背もたれに 両肘を乗せて

ど真ん中にドンって、どっかの国の

王様みたいに 座っていた広臣







「ふふっ その座り方 王様?笑」









『ん?偉そう?笑』









「うん。とってもね笑
広臣。そのベンチ好きだね。」









『Aも一緒に…座れば?』








「うん。」









隣に座ると…









〜♪ Guess it’s true〜………






歌い出した 鼻歌









「歌、上手だね。」









『だから、これでも、一応
プロなんで笑。』









「そうでした笑」









『…なあ。』








「…ん?」









『何で、歌が…嫌いなの?』









「…悲しくなるから。」









『そっか。…じゃあ…俺の歌だけ
好きになって?』









って…上目遣いで言って…









ちょっと…照れながら歌い出した…









〜♪ Oh, won’t you stay with me?
………♪♪♪〜









「それ、広臣の歌?」







アタシが聞くと…







『違う。でもこの歌をAの中に
俺の声で記憶して。』









なんて言って…









甘い声で いつも歌うから…









アタシの耳と心が アナタの声を









記憶してしまった…









歌は嫌い。









だけど…アナタの歌声は…









大好きだった。

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作者名:ひろみ | 作成日時:2020年7月10日 17時

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