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『じゃあ他には?』







「え?」









『やりたい事、他にある?』









「やりたい事は…いっぱいあるけど」









『ドラマみたいには いかないけど
とりあえず、実現可能かどうか
言ってみれば?』









「えっと…ね、まずは2人乗り。」







『バイク?』








「自転車でも、バイクでもいいけど
彼の後ろに乗って…街を走りたい」








『チャリは却下。バイクなら
いいよ。』









「え?広臣バイク乗れるの?」









『乗れんだな、これが笑』








「乗りたい!バイクの後ろ!」









『じゃ、どーせなら、海でも行く?』


「いいの?」






.





『えっと、パリから1番近い海は…』







「ドーヴィル…かな」







『決まり!俺ドーヴィルの海
行きたかったんだよね!』






って少年みたいな顔になった









「じゃあ、連れて行って♪」






『オケ。』









ヘルメットを被って バイクに乗る






『しっかり 掴まれよ』

「…うん///」








アタシが怖くないように あまり

スピードは出さないで走ってくれた








アタシは 広臣の背中に

ギュッてしがみつく…









嬉しかったけど 胸のドキドキが

伝わってしまいそうで

ちょっぴり 恥ずかしかった








1時間ほど走ると

見えて来た 海岸線







潮の香り









「わー気持ちいい!」

『あ!何??』








「広臣!好きっ!」

『あ?だから全然聞こえねー
んだって!!』









聞こえないから 言ったの

言ってみたかった。





.









でも 本当に好き

言葉にしてはいけない気持ち

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作者名:ひろみ | 作成日時:2020年7月10日 17時

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