ブルームーンストーン4

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翌週から

LDHの社員である事に、変わりはないけれど








私は、三代目 のスタイリストを降り

「STUDIO SEVEN」の

デザイナーとして、働く事になった









元々、デザイナー志望だった私には、再び仕事に打ち込めるチャンスでもあった。









心機一転しようと、仲の良い
ヘアメイクさんが 努めている美容室へ









『ほんとにいいの？』









ずっと伸ばしてきた 長い髪を
バッサリショートにと 注文した私









担当美容師さんが、何度も聞いてくる







「はい。お願いします。」









『どーしちゃったの？急に。失恋でもした？なーんてね。』









「半分正解で…半分不正解。」









『ん？難しいな？』









「女心は、複雑って事です。」









『そっか。』









髪を切るのは、新しい自分になる為









失恋は正解だけど、臣を好きな気持ちは変わらない。









だから、半分正解で半分不正解









『はい。出来上がり♪』









ゆっくりイスが回転され…大きな手鏡を渡された。









「…ありがとう。」









臣を忘れられなくても…
しっかり 前を向いて歩かなきゃ…









頑張れっ！私っ！
昔みたいに 自分で自分を鼓舞する









その後、二週間は引継ぎや、新しい仕事の狭間でまさに怒涛の毎日で、仕事の忙しさに目が眩みそうだった。









だけど、毎日忙しく仕事に追われてくたくたで、何も考え事をする暇がない事で、逆に私は、かなり救われた。









前に進む決意はしたものの…
一人でいる時間が長いと、突風のように、襲ってくる孤独感と不安な気持ちに、潰れそうになる









そういったものを、仕事への情熱が
全部 拭い去ってくれたから。

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