ブルームーンストーン4

179 NAOTO ページ30

愛しくて…たまらなくて
思わず 腕に抱きとめると…









一気に気持ちが爆発する…









俺、やっぱAが、どうしようもなく好きだ…









いま、伝えないと、多分…









一生、後悔する









「なあ…、これは、オレの独り言なんだけど、オレは、ずっと…昔からAの事が、好きなんだよ。」









キミの心の隙間を狙うなんて、卑怯な男だろ。









『え…ぅそ……』









驚いた声の名前。

そりゃ…そうだよな。









「独り言だから、相槌うたなくて、いい。」









だって答えは わかってるから。

そんな俺の独り言は まだ続く。









「俺、臣に勝てるモンなんて、ほんっとないんだけど。２つだけ、自信があるんだ。」









『………。』









「ダンスと…Aを 好きな気持ち」









『…ナオトさん……』









切なそうな声のA





「昔はさ、好きの気持ちも、全然敵わないって、思ってたけど、今なら負けない。俺は、こんな風にAを泣かせたり…しない。」









この時の俺は…

臣が抱えてる モノなんて

何にも、知らなかった……









そして、俺の視界を捉えたアイツ









何なんだよ…いったい。









「いまさら。何しに来た？」









俺の言葉で、異変に気づくA

Aの瞳が…臣を映す…









『…ﾊｯ……どうして…』









大きな瞳が、また涙膜で揺れる








俺の腕から離れようとした

Aの身体を 更に強く引き寄せた

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