ブルームーンストーン4

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目が覚めると、医務室のベッドの上で







「…!!おみっ！！」




『A！』








そばにいたのは臣ではなく、祐子と、ナオトさん。









『気がついたか？』

『もー心配したんだから！』









「……ごめん。私…」









『…過労だって。』









『臣から…連絡がきた。』









「あ………」









自然に…涙が流れ落ちた。









『ごめん。ナオトさんに、言っちゃた。』









『今日は、祐子ちゃん家に泊めてもらえ。』









「…はい。」









『歩けそうか？送るから。』









「…ありがとう…ございます。」









ナオトさんに、祐子の家まで送ってもらう…









タクシーが、よく知っている景色を通り抜ける…









公園の前にある…一際目を引く
茶色のレンガ造りの高級マンション









その最上階の角部屋が 臣の部屋。









「……おみ……。」









『………。』









「……ぉみに…会いたい。お礼、言わなきゃ…」









『……別の日な。』









「……ぉみ……っ…ぉみぃ……っ…」









ボロボロの私の頭を、ナオトさんが、ぽんぽんと優しく撫でてくれるから、また…涙が止まらなくなった。









ーーーーーーーーーーーー





臣は、ソロの仕事でしばらく事務所にも来なくて…









1週間が 過ぎた。









予定表で確認。今日は、多分…夜には家に戻るはず。









どうしても、1度ちゃんと
あの日のお礼を 言いたかった。

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