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何度も、何度も
私の顔を覗き込む祐子。









『これが精一杯?』









「やっぱりダメかな。目立つよね。」









『間違いなく、目立つよね。』









「どうしよ。これでも、朝から時間ギリギリまで冷やして、メイクだっていつもの倍の時間かけてさ、精一杯
誤魔化したつもりだったのにな。」









『…努力は認めるよ。でもねぇ確実にまず、おいっ!A!!何があった?って、なるわね。』









再び、手鏡で確認すると…本当に最悪









急いで厚化粧をしたせいで 顔が
さらに酷い状態。まるでゾンビだ。









ハロウィンでもないのに、
こんな顔で、電車に乗ってきたと思うと
自分でもぞっとした…









『….で?何があったの?もちろん
私には、話してくれるよね。』









「…うん。むしろ、聞いてほしい。」









朝ミーティングまでの空いた時間









いつもこの非常階段でコーヒー片手に
お喋りするのが、私達の定番スタイル









休憩所は誰が聞いているかわからない
小声であっても、誰かの耳に入れば
大抵、翌日には、噂話になってしまう









だから、臣のことを話すには、
人気のないココが一番安全だった。









「実はね。昨日…別れたんだ。臣と。」









祐子の瞳が、大きくなって 右手で
口元を抑え…息を飲んだのが分かる。









今まで経緯を、全て知っている祐子も
あまりに、唐突で驚きしかないんだろう









臣との話を 出来る限り簡潔に、
ほぼ、一部始終を話した。









祐子に話しているうちに…昨日の事が
鮮烈な記憶となって蘇った…

9→←7



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ひろみ(プロフ) - みほこさん» ふふふ☺️何度も読んでいただいてるのに、脱走するほど入り込んでもらえて幸せですよ🥰 (2022年10月26日 6時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
みほこ(プロフ) - ガサガサお騒がせしてごめんなさいね💦うれしい気持ちをすぐ伝えたくて、せつないくだりだったからこの隙に❗️とコメントに伺い、今は絶賛頑張ってるあたりを読んでキュン❤️してます🤭 (2022年10月25日 15時) (レス) id: eb41534c98 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - みおさん» 一気読みありがとー🥰楽しんでもらえるのはやっぱり嬉しいでーす💕 (2022年10月25日 6時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - みほこさん» みほこさん🤣そんな急がなくても、しばらく開けるから大丈夫です🤣いつもどこでも喜んで読んでくれてあざます🥰愛を込めて✨思う存分なりきってください🤣 (2022年10月25日 6時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - ユキさん» ソロおめでとうです😊楽しんでください💕 (2022年10月25日 6時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひろみ | 作成日時:2020年3月12日 9時

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