ブルー ムーンストーン 1

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これって、プチデート？









きゃーっ！！ ど、どうしよっ！

自分で誘っておいて、今更だけど

ドキドキするーっっぅぅ！！









しっかし、衣装運ぶ社用車って、色気ないけど、仕方ないよね。









車、臭くないかな。クンクン！
多分、だいじょぶーっ！









すぐに、キャップにマスク姿の臣さんがやってきて、助手席のドアを、コンコンとノックして、乗り込む。








『お疲れ。いい？』

「…は、はいっ！！どーぞ。」









臣さんの香りが…車内いっぱいに広がる









『Aの運転？』

「はい。」









『………』



臣さんのお顔には

いかにも、不安と顔に書いてます。








「だいじょぶですよ。毎回ではないですが、結構、運転してますから。」









明らかに疑っている、眼差しで
私の顔を 見つめた









『頼むぞ。俺の命、預けてんだからな…』









ふっと 口の端を僅かに上げて微笑んだ 臣さん…。









運転ではなく、こんな密室空間のすぐ隣に、あなたが座っている事に、ガチガチに緊張しています、私。









ブオオン！！



キキキィー！









車体が、大きく揺れアクセル音を吹かして発進した。









『ちょ…！マジで運転、大丈夫なのかよ？』









焦った顔をした臣さんが、眉間にシワを寄せたまま、私を見つめている。









「大丈夫です！ただ、話かける時は気が散るので、こちらを向かずに、どうか前を見て、話してくださいっ…！」









『ぷっ、何だそれ。で？どこの墓場に、寄り道すんだ？』








「ちょっと、いいとこです♪待っててください♪」

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