ブルー ムーンストーン 1

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『…げ。誰？』

『キミ、俺らの事、知ってるの？』









「はい。もちろんです。あ！ってゆうか、私、明日からLDHさんで働かせていただくスタイリストの…」









『マジかよ…。じゃあこれ…俺らの…？』









「はい。すみません。でも、衣装は、無事ですから。」









『キミかぁ笑。新しいスタイリスト。
ってか歩ける？』









ニコッと爽やかに、微笑む笑顔は
天使みたいで…吸い込まれそうになる









「…った……」









立ち上がろうとした時、足首に
ズキッと 痛みがはしった。









やばぃな。足、捻挫したかも。









『もしかして…足、捻ったのか？』


登坂さんに言われ…後ずさる






「…す、みません…。」









『よし、じゃ、とりあえず衣装は俺が持つんで、臣さんこの子をおんぶ、お願いしまぁーす♪』


『は？何で 俺がっ！』









「お、おんぶ？！いや、だいじょぶですっ！重いしっ、何とか自分で。」









『…だって。』

『じゃ、立ってみて。』








岩田さんに言われ立ちあがろうとするも…


「………っ…」









『無理じゃん、ほら臣さーん。』









『…ﾁｯ、仕方ねぇな。』









いや。登坂さん舌打ちしてるし、怒ってる
怖いよ……









って思ってると…！！！









「やっ、時間経てば、だいじょ…
うわぁっ！！」









半ば強引な形で、登坂さんの背中に乗せられた…









『…落ちんなよ。』









「…は、はい。」





甘い香り。 どうしよう何か…ドキドキする。









どうか、このドキドキが、背中に
伝わりませんよーに。

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