続 ストロベリームーン 〜月と私〜3

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田中「そんなの…

意味ない…って…言いたいですか…？」









「………。」









田中「相手がいるとか…いないとか

関係ないんですよ。」









「………！！」









田中「誰かに…強く惹かれちゃう時

その人自身に…惹かれてるから…

先なんて…考えられないです。」









そうだね……。









ちゃんと…先を考えられたら…

傷つけ合う事も…ないもんね……









「……キミ…正直すぎ。」









田中「すみません。でも…人の気持ちは

…変わりますし…好きな気持ちって

本当…理屈じゃないんで…。」









若いからかな…









その…まっすぐすぎる言葉が…

届きすぎて…私の胸に…突き刺ささった









理屈じゃない……か。

本当に……そうなんだろうな……









好きなまま…別れて…再会して…

また…どうしようもなく…惹かれる









人の気持ちは……変わるもの……









それは…臣だって……同じ。









“ もう…ムリじゃん…俺ら。”




“ほんと…おまえのそうゆうとこ

イチイチ…疲れる……。”









また…

さっきの…臣の言葉が…こだました…









「ねえ…相手から…本気で…奪いたい

…って……思った事…ある？」









「…Aさん？」









不思議そうに…田中くんが…

隣から私の顔を覗き込む……









「あっ…ごめんっ！！何でもない

今のっ気にしないでっ！///」









私…何言ってんだろ……ばかだなっ…









優空さんに聞きたい事…田中くんに

聞くなんて……

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