続 ストロベリームーン〜月と私〜 1

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ヒノキの浴槽に…

大の字状態でお湯に浸かる臣。









臣「足元。滑るから気をつけろよ。」









「うん…」









ゆっくり…湯船の前まで行き…

ピタッと止めると……









臣「おいで…」









…優しい声で…両手を広げる臣の姿に…









トクン……

って私の胸は音を立てる……









「…ちょっと…後ろ向いてて」


臣「なんで」









「お願いだから…」









臣「…ったく。分かったよ」









渋々…後ろを向いてくれた……臣

その隙に…バスタオルをサッと取り

…湯船の脇に置いた…









そっと…足先をお湯の中に沈め…

チャプン…と跳ねた水面が…

浴槽に入った事を知らせる…









臣「ぷっ。ライブの早着替えか。」









「み、見ないでよっ///」









臣「いや、無理だし笑」









残念なことに…お湯の色は…

乳白色ではなく透明であり……









体全体を隠すように…少し丸くなる。









照らさなくてもいいのに…ほのかな

ライトは浴槽に向かって当たっていて

私には何から何まで…不都合だらけ









とりあえず…端っこで身を潜めていると









月の光が落ちてくる。









「わぁ……綺麗…」









満天の星空に…

美しく蒼い月が浮かんでいた。









「ぉみ…見て…綺麗な月だね…」









臣「…ん？ああ。綺麗だな。」









「私達が初めて会った日は…

ストロベリームーンだったね…」









臣「ぷっ。なかなか面白い出会い

だったけどな笑」









「ゔっ…///」









臣「A。そんなとこにいないで

もっとこっち来いよ。」









お湯の中で私の手探り当て…

優しくその手を引く臣。









ドキドキと高鳴る心臓は……

湯船のお湯を揺らしてしまうんじゃ

ないかと思うくらい…うるさい。









臣「早く…こうしたかった」









優しいトーンでそう言われ…後ろから

ギュッと…その胸に抱きしめられた

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