target 5 〜スパイの恋〜

206 結梨 ページ10

隆二「急に…そんな事

言われたって困るよな。あ、でも…

今、返事はいらないから。ゆっくり

俺の事…考えてくれたら嬉しい。」









「………///はぃ…///」









私をちゃんと…見ててくれた事が

とても嬉しくて……胸がいっぱいで

気づけば…涙がでていた……









「……ぐすっ…あり…がとぅ。…」









隆二「………⁈！えっ？待って！

何で、泣いてんの？」









「私…ずっと…自分に…自信がなかった

同じ容姿でも…Aちゃんは…

何でもできて…私は…全然だめで…」









隆二「……ユウリ……」









「Aちゃんと比べられて……

がっかりされるんじゃないかって…

もう…消えちゃいたいって……」









隆二「そんな事言うなよ！ユウリと

Aは違うんだから、そんな風に

思うの間違ってる。ユウリには…

ユウリにしかない魅力………

……沢山あるじゃん。」









「その、言葉…嘘でも…嬉しい…」









隆二「嘘なんか…言わないってば。

信じろよ。俺…本当にユウリに会えて

よかった……幻じゃなくて…だから

もっと自分に自信持っていいと思う。」









「…ぅん。ありがとう。私…実は…

さっき…Aちゃんと…大ゲンカ

しちゃって……」









隆二「……そっか…。」









「Aちゃんだけ…いつもみんなに

愛されてずるいって……Aちゃん

なんか…いなくなればいいって……

私…酷い事…言っちゃって…」









隆二「…大丈夫だよ。…姉妹なんだし

たまにはケンカくらいするさ！」









「…姉妹ゲンカ……」









「そ。後で、ちょっと言い過ぎちゃった

ごめんって、謝りゃいいじゃん♪」









その言葉に……救われた……。

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