target 5 〜スパイの恋〜

223 岩田 ページ27

思い出しても…辛い記憶









「彼女に……寝ぼけ眼で…好きかって

聞かれて…好きだって答えました。」









臣「……。」









「言葉にしてほしかったんじゃ…

ないすか？…臣さんと間違えた俺の

言葉に…安心した表情…して……」









臣「………。」









「あ、でも、ちゃんと彼女の意識が

ある時に、俺は俺として、Aに

ハッキリ気持ち伝えましたから。」









臣「……。」









「そのうち……彼女が…俺に…キス…

してって…言ってきました…。」









臣「………‼！」









「俺は……それにも…応えました。

唇を…重ねるうちに…彼女は…

意識が戻りましたが……俺の中で…

俺のものにしたいって……」











全部……本当の気持ち……









俺の話を聞いた

臣さんの目の色が…更に変わる









臣「……おまえ……っ。」









ELLY、隆二「オミっ！！」

健「臣ちゃん！」









３人がかりで、今にもなぐりかかって

きそうな臣さんを、止める









臣「離せっ！アイツ一発、

ぶん殴ってやるっ！！」









健「あかん！冷静になれって！」









ELLY「うん。冷静になれ。」









隆二「…臣。とりあえず…

最後まで…聞こう。」









臣「……もう……いい。」

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