target 1 〜スパイの恋〜

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事務所に戻ると…

結梨「Aちゃん。」









「ユウリ！ちょっと…アンタ。

ここに来ちゃダメでしょ！またパパに

怒られるよ！」









結梨「そんな事よりAちゃん。

大丈夫だった？」









「あ！そーだ！全然大丈夫じゃないし！

ユウリっ！ターゲットに、私も愛してる

なんて絶対に言っちゃダメでしょっ！」









結梨「…あ。そうなの？だってリアルな

恋人のフリって言うから……つい///」









「もーぅ。フリだからこそ！絶対に口に

してはいけない1番のセリフ！あまり

やらかすと、替え玉できなくなるよ？」









結梨「えー。それはヤダ。私も…

本当はみんなと一緒に…色んな仕事…

してみたいのに。」









…ユウリは…

大切に守られ過ぎた…籠の鳥。









超過保護なパパは…

ボディーガードなしでは

絶対外へ出さない。









まぁ。ある日突然ママとアタシが

姿を消したわけだから…









過保護になってしまうのも……

わからなくはないんだけど……









ユウリだってもう大人。

自由が欲しいのは…当たり前。









ユウリを見てると……

まるで…祖母に縛られた

ママを見ているみたいだった…。









「…ユウリの気持ちも…わかるよ。

だからアタシだって必死に協力してる

じゃん。」









結梨「うん。Aちゃんが羨ましい。

私も……Aちゃんみたいに…

強くなりたい。」









ふわっと笑うユウリの顔が…

寂しそうで…アタシはたまらなくなった









「前に頼まれてた…アルバイトの件。

もう一度パパに話してみるね。」

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