target 1 〜スパイの恋〜

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ママは…ずっとパパを…

忘れられないまま…長年の年月を

過ごしたが…今年…ようやく…ずっと

側で見守ってくれた人と結婚する。









相手は…ママのボディーガードで、

あの日……私とママを連れ戻した本人

でもある……ジョン。









ママを長年……側で支え続けたジョン

…お嬢様とボディーガード。









またしても……大きな身分違いの恋。









この家で結婚など…

許されるはずがないが…祖母が亡くなり

誰も反対するものはいない。









愛する祖母を亡くした事は悲しいが

その一方でようやく…ママが

自由になれるのも事実









だからこそ…このタイミングで、

私へ…決心のカミングアウト

だったんだろう…









もちろん…その事実を

知った瞬間…アタシの心は………

決まっていたんだ………。









「ママ。真実を…きちんと教えてくれて

ありがとう。アタシ……日本へ行く…

ユウリに…会いたい。」









ママの大きく綺麗な瞳から…

ダイヤのような大粒の涙が

ポロポロと溢れ落ちた。









ママ「この話をしたら…貴方はきっと

…そう言うと…思ってたわ。寂しいけど…

貴方はもう…大人だもの。反対しないわ」









「…ありがとう。心配しないで。

ママにはジョンがいる！それでも寂しく

なったら、いつでも帰って来るから！

なんならユウリと一緒に会いに来る。」









ママ「…A。ありがとう。

気をつけていってらっしゃい。ユウリに

伝えて。ママは、あなたを忘れた事は

1度もない…愛してると。」









「…わかった。必ず伝える。」

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