☆5 ページ31
夢を見ていた…。
ふっと、唇に柔らかな感触を、感じた気がした後…声が聞こえた
『A。おい、起きろ。』
肩をトントンとされて…自分が、寝てしまっていた事に気づく。
「…ﾊｯ、ごめんっ、撮影終わった？」
『…とっくにな。A、一回車から、降りろ。』
「…？何で？」
『いいから、早く。』
強引に私を降ろし、何故か運転席に座る岩田。
「ちょっと何してんのよ。キミは、そこじゃなく、後ろでしょ。」
『丸一日寝てない人が、運転するより、絶対、安全だから。今日は、俺が送る。早く、乗んなよ。』
「…はい？何、言ってんの。マネージャーが、タレントに送ってもらうなんて、バレたら私、クビになるから。」
『んな事より、俺は自分の命が惜しい。バレたら俺が責任とるから心配すんな！ほら、さっさと乗れよっ』
半ば強引に、助手席に引きずり込まれ…拉致状態の私。
数分走って…いつもと、道が違う事に気づいた。
「…どこ行くの？道、違うでしょ。」
『ちょいと、寄り道。』
そう言って止まった場所は…お台場の公園。
「…ぇ、ここ？…」
臨時休業中だけあって車もなく、周りは人も歩いていない。
『…ん。着いた。ここなら、誰も来ないし、俺、しばらく車の外にいるから。
思う存分…泣きな。』
「……！！」
一瞬、言われた言葉の意味が…理解できなくていると…
『…何をそんな我慢してんのか、知らないけど、俺や、直己さんの前では、素でいろよ。じゃなきゃ、息切れするって…最初に言ったの、自分じゃん。』
この仕事についてすぐの時…いつもスタッフやメンバーに気を使い、その上マネージャーの私にまで、気を使って
起きている時間は、全てファンや、周りの期待に応える事だけ、考えてるような生活の岩田を見ていて…いつか、パンクしちゃうんじゃないかって、すっごく…心配だった。
だから、少しでも安らげる場所を作ってあげたくて…私と2人の時間は、気なんか使わずに…素のキミでいてって、言ったのは、確かに私だけど…
『俺、一回出るわ』
車から出ようとした彼のシャツの裾を…思わず、とっさに掴んでしまった。
「…待って。1人に…しないで。」
『…Aがそう言うなら、ここに…いるよ。』
4つも年下の彼に 頭を撫でられて
『…今は、頑張らずに、ありのままの…Aでいていいんだよ。』
なんて優しく言われて…ストッパーが外れてしまったんだ…
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ひろみ(プロフ) - みゆさん» 喜んでいただけて何よりです✨時間ある時、読んで下さい🥰 (2022年10月24日 16時) (
レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - short story大好きです！！パスワード解除ありがとうございます！！！またキュンキュンさせていただけて嬉しいです😊 (2022年10月24日 14時) (レス) @page49 id: 8bff029943 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - Ks411113さん» ありがとーございます‼️ショートはあまり得意じゃないけど、また書く事もあるかもしれません😊臣ちゃんですね♪了解です✨ (2022年10月22日 22時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
Ks411113(プロフ) - shortstory大好きです！新作あったら嬉しいです！特に臣ちゃん希望です。Pale blueは何度読んでも涙だが出ます。 (2022年10月21日 23時) (レス) id: 009c65d6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年6月26日 12時
