☆4 Takanori side ページ30
撮影が終わり
車に戻ると…
スヤスヤと眠る彼女の姿
左手には…握られたままのスマホ。
彼氏からの連絡でも…待ってたんだろうか？
助手席に座り…彼女の顔を覗き込むように、体を近づける…
髪に触れようと、伸ばした指を…空中で固定したまま…. 俺はじっと、彼女の横顔を見つめた。
「……りょ…ぅ…」
彼女の唇が僅かに動き…男の名前を呟いて、またすぐに、寝息が聞こえ始めた…
ズキンと痛む胸…
彼氏…“りょう”って…名前なんだ…
顔も知らない男に…湧く嫉妬心
どう足掻いたって、彼女は俺のモノにはならない。仮に目が覚めて、真っ直ぐに
俺を見つめてくれても….
抱き寄せることはおろか、触れる事すら
許されない。
そう考えるだけで…酸素不足のように
息が苦しくなっていく…
それなのに、諦められない理由は…彼氏の話をする時のAが、いつもどこか切なげで、全く幸せそうには…見えないから。
彼女が幸せなら…俺だって…諦めもつく。Aの心を掴んだ、顔も知らない誰かが、彼女から笑顔を奪って…こんな顔をさせるのかって思うと、憎くてたまらない。
俺なら…絶対こんな顔させないのに
って…思ってしまうんだ…
しかし、Aからすると、俺は、いつまで経っても4つ年下の男の子。
もうとっくに30超えてるってのに…
天と地が、ひっくり返るくらいの事でもない限り…彼女は俺を、男としてなんて…見ないだろう。
欲しいものは、目の前にあるのに…
どう足掻いたって、手が届かないもどかしさ…
運転席のシートの脇に手をつき…彼女を囲い込む。
白い肌に…長い漆黒の睫毛を見つめ…
胸が震える…
そして俺は…眠る彼女の唇に…そっと…
キスをした…
そのキスで…眠り姫は目を覚ますかと思ったけれど、余程疲れてるのか、一向に起きる気配がない。
いっそ、今、目覚めてくれればいいのに
とすら思う。
そうしたら…俺は…
その場を取りつくろうんだろうか？
それとも…思い切って、彼女に思いを
告げるのだろうか？
触れた唇の感触が…ドクッと脈をうつ
僅かに触れただけのに……俺の心臓を揺さぶるには…十分すぎる威力だった…
…自分の唇に残る熱で…たまらなく彼女が好きだと…改めて思い知らされる…
どうしようもない感情に…頭を抱えつつ… 彼女を起こした…
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ひろみ(プロフ) - みゆさん» 喜んでいただけて何よりです✨時間ある時、読んで下さい🥰 (2022年10月24日 16時) (
レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - short story大好きです！！パスワード解除ありがとうございます！！！またキュンキュンさせていただけて嬉しいです😊 (2022年10月24日 14時) (レス) @page49 id: 8bff029943 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - Ks411113さん» ありがとーございます‼️ショートはあまり得意じゃないけど、また書く事もあるかもしれません😊臣ちゃんですね♪了解です✨ (2022年10月22日 22時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
Ks411113(プロフ) - shortstory大好きです！新作あったら嬉しいです！特に臣ちゃん希望です。Pale blueは何度読んでも涙だが出ます。 (2022年10月21日 23時) (レス) id: 009c65d6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年6月26日 12時
