16☆ ページ26
『Aのクズな元カレと、同じような男には…なりたくないじゃん。』
「ナオトさん……」
どんな時も、私を1番に考えてくれる
ナオトさんの言葉が…私の胸の深い部分に、じわぁっと染み込んだ。
『まあ、でも今日は…帰すつもりは…ないけどな。』
「…へっ？！」
『とにかく、着替え終わるの待ってるよ。』
「…あ。はい。」
ドアの前で一度、振り返ったナオトさん。
『…あ。今、俺の信頼度が高いうちに、爆弾投下。』
「…？」
ポカン状態の私に、ナオトさんは
爽やかにニコッと笑みを浮かべ…
『詩織が、ミーティング終わらなくて、最初に頼んだのは、遠藤。』
「…えっ！？」
遠藤さんは、ナオトさんと同じ
商品企画部の…2年目の男性社員。
『それ聞いて、Aの身体。絶対、他の男になんか見せたくなかった…
だから、無理矢理、仕事終わらせて、俺が代わった♪』
「な……っ」
『これで、信用度ガタ落ちだなぁ。でも、Aの事がずっと好きだったんだから、しょうがないだろっ！
他の男になんか、見せてたまるかっ！』
「…///」
.
『あ、今後はもう、俺以外の男性社員のフィッティングモデル、禁止だぞ！』
そう、言い残し、爽やかな笑顔で
楽しそうに出ていった。ナオトさん。
「もーっ、か、会社で、何、言ってんですかっ」
怒ったように 叫ぶ私に
ドアの外から、楽しそうな笑い声が聞こえて、
『あはは、もー、誰もいないから、へーきだって。』
着替え終わって、ナオトさんと手を繋いで外へ出ると…
雨はすでに やんでいた。
梅雨時の台風だけあって 湿った生ぬるい風が吹いていて…
その風にのって、ナオトさんの香水の香りが、ふわりと私の首筋を掠めたけど、もう、嫌な感じはしなかった。
『A。』
「…はい。」
『このまま…ウチに連れて、帰っていい？』
「…はい。連れて行って下さい。」
『…ちなみに。俺、明日休み。』
「え…私も…休みです。」
『じゃあ…寝かさないから覚悟して。』
「…はぃと」
あなたの香りが甘く感じた瞬間が…
私達の甘い関係の始まりにな
嫌い嫌いも好きのうち？
fin
The world of singingー怪盗 [岩田剛典]☆1→←15☆
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ひろみ(プロフ) - みゆさん» 喜んでいただけて何よりです✨時間ある時、読んで下さい🥰 (2022年10月24日 16時) (
レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - short story大好きです！！パスワード解除ありがとうございます！！！またキュンキュンさせていただけて嬉しいです😊 (2022年10月24日 14時) (レス) @page49 id: 8bff029943 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - Ks411113さん» ありがとーございます‼️ショートはあまり得意じゃないけど、また書く事もあるかもしれません😊臣ちゃんですね♪了解です✨ (2022年10月22日 22時) (レス) id: 1c046313db (このIDを非表示/違反報告)
Ks411113(プロフ) - shortstory大好きです！新作あったら嬉しいです！特に臣ちゃん希望です。Pale blueは何度読んでも涙だが出ます。 (2022年10月21日 23時) (レス) id: 009c65d6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年6月26日 12時
