【d!】喜劇的レゾンデートル (ページ7)

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07. ページ7

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動揺。
想像の上を行く回答に、私は露骨に動揺した。

「…と、当機は人間ではありません。仲間など、」

「あ？的外れな事を言うな。そんなことはどうでもいい。機械でも人間でも仲間であることに変わりはない。それでも人間でないと仲間になれないと言うのなら、俺が、俺自身が君は人間であると認めよう。

人間と機凱の違いはそう多くないだろう。感情があって、心があって、身体がある。違いなど、身体のつくりだけだ。」

その言葉だけで凄く不思議気持ちになった。ロボットで、機凱で、ましてや殺戮兵器である私が、人間だなんて。

「それ、シッマとロボロが人間やないって言うとる？」

「言ってない言ってない」

「…な、何故。壊さないんです。当機は忌々しい兵器であって。」

「単純に君が欲しいと思っただけだが？
君が戦う姿は本当に素晴らしかったのでな」

条件も最高だ、と付け加えられる。

「…そ、それは」

「しかも君は情報処理にも優れているだろう。
多方面から見ても君は有能だ。欲しがらない人間がいるか？」

「…私如きに、そんな事を。」

「…初めて"私"といったな。別に機凱らしく振る舞わなくたっていいんだゾ。君は私から見たら立派な人間だ。

再度聞くが、俺達の仲間になってくれ。
いや、拒否権は元々無いが。」

「…はい。」

そう答えるとグルッペン？は、にやりと口角を上げ、砂糖たっぷりの珈琲に口をつけた。

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