【d!】喜劇的レゾンデートル (ページ18)

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歓迎会というのには本当に名ばかりの歓迎会。自己紹介ではほぼ皆に睨まれた。まあそりゃあ敵国の機凱が急に仲間になるなんて言われて、実際の実力も忠誠心も分からず怪しいのに仲良くすることなどできるわけが無い。私なら出来ない。

地下牢に戻るべきなのだろうかと思い、部屋はどうすればいいかと聞けば、総統閣下はシャオロンに連れて行ってもらえ。と彼に私を押し付けた。手には高級そうなプリン。…この顔で甘党なのか。

そんな感想も程々に。私は案内役シャオロンと共に食堂から退出した。終わったとは言えど未だにどんちゃん騒ぎは続いている。お酒を飲む人も居れば大声で話す人もいたし、それを遠目から楽しげに眺める人もいた。

「お酒、飲まないんですね。」

「あ〜…まあ…いや別に飲まない訳ちゃうけど…」

「苦手なんですか」

「いや全ッ然！？違うけど！？」

オーバーリアクション。明らかに反応がおかしい。弱いんだなあ、だから飲まなかったのか。と1人納得する。それが伝わったかのかは知らないが、シャオロンにはめちゃくちゃに睨まれた。

「すまんなあ、あいつら警戒心強いねん。」

「いえ、当然の扱いです。」

「…あんま、悪く思わんといてや。」

「Aが皆に認めて貰えるように、俺も頑張るからさ。」

「……………はい」

どうして、わたしのためにそんな。

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