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なんてね ページ39










太宰side




『あ、太宰。久しぶり』



太宰「今まで何処に?!」



中原「手前ッ!!心配したんだぞ?!」



『ちょっ、やめてって』




中也はAのネクタイを掴み、

非道く苦しげな顔をし、

唇を噛み締めていた。


息を切らした私に中也。

毎朝、スマホにメールをして

電話を掛けても……無機質な音しか聞こえぬ日々は

1週間余り続いていた。


最初は訳が分からず、家に乗り込んだけれど

Aは居なくって、

部下に横浜へ捜しに行かせたが

目撃者さえも居ず、

あまつさえ最後に聞いた声も





私は忘れてしまっていた。





中原「手前は、、最低な奴だ」



『え、』



中原「手前の部下と俺らの部下の心配も、、

クソみたいに、、なっちまった。

意味の無い時間を費やしちまった」



『ねえ?!どういうっ』



中原「触んな!!!!」




中也の云いたい事も判る。

夜も朝も、


中也だけは寝る時間まで割いて

捜していた。


見付からなくて泣いている呻きも

勝手に居なくなった彼女への怒りも



全部、知っていたから。





『……なんで。


なんで、、私の言葉も聞かずに

去ってゆくの?私が信じれない?』




太宰「……そりゃあ借金を2000万もしてるからねえ。

知らなかったかもしれないけど、

中也の酒癖、君の前ではかなり抑えていたよ。


勿論、私もね」





今までの気遣いも


すべて





要らなかったなんてこと、、ないよね。


だって、、

私、Aが





好きだから。




悲しくなるよ、私だって。

好きな人から

必要ないなんて云われたら。



でも、



一番悲しいのは


Aだよね。






太宰「何があったの?話してごらん」



『……孤児を拾ったの。

無垢な男の子。


誰も差し伸べずに居て、


闇から救ってあげたいと思って。




私みたいに、、闇に恋焦がれてしまわやいよいうに


少し、、。


かっこいいこと云ってきた』










聞いてよぉ、丸眼鏡→←明日から



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- いつ頃からですか?←色々聞いちゃってすみません… (2017年3月21日 21時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
紫鶴(プロフ) - ありがとうございます!!フルートやってますよ! (2017年3月21日 20時) (レス) id: 87fc75ebfa (このIDを非表示/違反報告)
- プロフの画像カワイイですね!色が最高です!石川ちゃんもカワイイですよね!フルートやっておられるんですか? (2017年3月21日 20時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
紫鶴(プロフ) - りりあさん» ありがとうございます!是非、勧めてください笑 (2017年2月1日 17時) (レス) id: 87fc75ebfa (このIDを非表示/違反報告)
りりあ - すっごく面白いですぅ!!!!友達に勧めてもいいですか? (2017年2月1日 10時) (レス) id: cfe7d2fcc8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫鶴 | 作成日時:2017年1月1日 22時

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