私に、関わるな【青葉城西】

関わるな＿35 ページ40

貴方side

そんなこんなで1人、バレー部のマネに誘われた時のことを思い出しながら、お風呂に行くための道具を取りに部屋へと戻っていた。


「ふぅ…結構時間経っちゃったな…」


赤葦「お疲れ様です。」



「？……あ、赤葦さん。ありがとうございます。って、言っても仕事をしていた訳じゃないんですよね…」


赤葦「違うんですか？」


「はい。実は…」


私は綾と笑里との話を赤葦さんにした。


赤葦「そうだったんですか……そんなことが…」


「はい。その時は私も結構落ち込んでたんですけど、及川先輩にバレー部に誘われて入ってからその傷も癒えて。

ホントに今は毎日が楽しいんです。」


話をしながら自然と口角が上がる。


赤葦「及川先輩に誘われて入ったんだ？」


「はい。最初はまた中学の頃と同じ思いをするのが嫌で断ってたんですけどねー…

岩ちゃんにも言われてじゃあ入ってみようかなと思って。


けど今は入ってよかったと本当に思います。


こうして、綾と笑里と仲直りすることも出来たし、新しく出会えた人達もみんないい人だし。

あ、じゃあ、お風呂なので失礼しますね。


私の話聞いてくれてありがとうございます。」


赤葦さんに頭をさげて、お風呂場に入る。


＿＿＿＿＿


赤葦「………あんな顔もするんだ……。」

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