brilliant days (ページ32)

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ロンジュンくんと私の心配をよそになんだか
いつもよりたくさん話してる気がするジェノくん。
ロンジュンくんがいるからなのか、お酒のせいなのか。
って思ってたら、私がいるからだってさっきジェノくんが席を外した時に言われた。
私に会えたのがよっぽど嬉しかったんだろうって。

ジェノくんがそう思ってくれてるとしたら悪い気はしないというか嬉しいけど。
酔ったジェノくんを細いロンジュンくんが支えながら帰るのを
勝手に心配しながら話してたら今度はロンジュンくんが席を外してジェノくんと二人になった。

『はい、お水…ちゃんと飲んでね』

ありがとうございますって水を一気に飲んでふーっと息を吐くジェノくん。

「心配しないでください。思ったよりしっかりしてるんで」

『ほんと？酔ってないっていう人大体酔ってるからね』

「大丈夫ですって」

すっかり赤くなってる顔で笑う。

「それより」

急に身体ごと私のほうに向いて少し頬を膨らまして私を見る。

『え、なに』

「ロンジュンのことは飲みに誘ったりするんですね」

俺のことは全然誘ってくれないのにって拗ねた顔をしてる。
まさかの問いかけにビックリもしたけど、
そんな顔も可愛いなって思ってしまう私も酔ってるんだろうか。

『や、ロンジュンくんは職場の後輩みたいなもんだし…』

私だって思ったよ。
ロンジュンくんを誘うみたいに、ジェノくんを気軽に誘えたらって。
やり取りしてる話の流れで誘うことはできたはずなのに躊躇してしまった。
あの日、知らない女の人といたジェノくんを見てしまったから。

「誘ってくれるの待ってたのにな」

そんな口調で上目遣いで見るなんてずるい。

『ごめんってば。誘うタイミング失っちゃって。今度誘うから』

「今度っていつです？ちゃんと決めないと」

酔ってるせいか押しも強いしまた身体を寄せてくるからあわてる。

『絶対！ちゃんと予定見て誘うから、ね？』

「絶対ですよ？はい、じゃあ約束」

拗ねた顔からまたあの笑顔に戻って私の手を取って勝手に指切りげんまんする。

『絶対酔ってる』

「酔ってないですって」

「酔ってんな」

ちょうど戻ってきたこの場ロンジュンくんに目撃されて冷めた目でそう言われても
ジェノくんはニコニコしたまま私の小指を離さなかった。

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