brilliant days (ページ24)

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あのあと、タクシーが何台も続けてきたから私たちの順番もすぐ回ってきて
ジェノくんに見送られながら３人でタクシーに乗り込んだ。
タクシーに乗ってからやっとなんだかホッとしたような。
ユウタとヨンホで何か話してたけど、私は聞いているふりをしながら
さっきジェノくんと女の人が一緒にいた光景を思い出してた。

駅前で降りて反対方向のユウタとはバイバイして途中まで一緒のヨンホと帰る。
ヨンホは足が長いのに、いつも私と歩調を合わせてゆっくり歩いてくれる。

「Aさ…ジェノくんとなんかあった？」

『え、なんで』

いつものように他愛もない話をして帰るのかと思ったら突然そんな話をされて焦る。

「俺たちに気付いたジェノくん少し動揺してたし？それからAも車乗ってから少し変だな、と」

ユウタは気づいてないと思うけどねって付け加える。

長年客商売やってるだけあってヨンホは本当に人のことをよく見ている。

『まったくヨンホにはかなわないな』

おかげさまで、なんて笑うヨンホにこれまであったジェノくんとの話をした。
とはいえ、あくまでもあった出来事を伝えただけ。

「なるほどね。で、Aは気になっちゃってる感じか」

『や、だから別にそういうわけじゃないけど…』

「けど？」

あったことをただ伝えただけなのにヨンホには色々お見通しのようだ。

『もう！自分でもわかんないんだってば』

ほんとにわかんないんだよ。
ただここ最近で一番話したりするから、ただそれだけ。
それでジェノくんのこと知った気になってたけど、さっき知らない一面見た気がして
なんとなくモヤモヤっとしただけなんじゃないかって。

「ま、そのうち彼のほうから言ってくるかもね？今日のこととか」

話をしてる間に私の家の前。いつも途中の道でバイバイするのに
私の話をきくのにここまで来てくれたみたいだ。

「恋のお悩みならいつでも相談乗るよ」

そんなんじゃないってばっていう私の頭を、笑いながらクシャっとして帰っていったヨンホの行動に
さっきのジェノくんをまた思い出してしまった。

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