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あれからドンヒョクくんからは頻繁にカトクが届くようになった。
「ドンヒョクに連絡先教えちゃったんですね。あーあ」
週明けバイトで出社してきたロンジュンくんにちょっと呆れ顔で言われた。あの日泊まりに来たドンヒョクくんからドヤ顔で言われたとかなんとか。
「ま、Aさんのおかげで俺に超どうでもいい報告が来るの減ってよかったっすけど」
なんて言ってたけど、それ以上のことは言われなかったから、
ジェノくんは私の連絡先を知ってること…言ってないのだろう。
というより、頻繁にカトクを送ってくるドンヒョクくんに対して
ジェノくんからはあの日以来全然連絡がない。特に私も用事もないから送ってないけど。
「ドンヒョクとこないだ二人で飲んだんやって？」
会社帰りにヨンホのところに寄ったら、そのことを聞いたらしいユウタに早速言われた。
『うん、たまたまね』
「たまたまじゃないよ。Aが来るまで、来るかな来るかなってそれはもう…」
とヨンホが説明する。
「ずいぶん気に入られたもんやな。しかも若い男に。やるやん、Aヌナ〜」
『ちょ、からかうのやめてよ』
それにしたってなぜこんなに気に入られたんだろう。大学生の男の子なんて周りに私よりも若くてかわいい子たくさんいるだろうに。ドンヒョクくんイケメンだし、そういえば初めてお店で見たときも女の子たちと一緒に騒いでた。
あのくらいの年の男は年上のお姉さまに憧れるもんやってユウタは言ってたけど。
あれから2週間以上たって、ドンヒョクくんのカトクはもはや私の日常に入り込んできてる。彼の毎日の献立までわかるくらい。
で、今課題に追われて忙しいからお店に行けないって報告もあった。課題は忙しくても私にカトクする時間はあるらしい。
それにひきかえ、ジェノくんからは相変わらず何も連絡はない。
ロンジュンくんに聞けば、同居人なんだからどうしてるかなんてすぐわかるんだろうけど。1度しか会ったことない(とロンジュンくんは思ってる)人のこと聞くのも変に思われるだろうし。
また一緒に…って言葉を真に受けてたの私だけだったかな。
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作者名：chato | 作成日時：2022年4月12日 23時
