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「今日はありがとうございました。というよりお騒がせしてすみません。ドンヒョクが」
『いいえ〜楽しかったけど月曜から連れまわしちゃってごめんね。また会社でね』
あれから小一時間ほどみんなで飲んでお開きになった。
私とユウタは明日も仕事だし、彼らも午前中から授業だからって。
「またね、Aちゃん。次会ったとき無視しないでね？俺泣いちゃう」
すっかりドンヒョクくんになつかれてしまった私。
ちゃん付けだし知らない間にタメ口だけど、なんだか許せてしまうのはドンヒョクくんだからだろう。
「無視なんかしないから大丈夫だよ。あ、ジェノくんもまたね」
「あ、はい。またお店であったら一緒に飲んでください」
ジェノくんが笑顔で答える。
あ…またこの笑顔。何だかつられて同じような笑顔になってしまう。
電車に乗る彼らと、私の自宅とは逆方向のユウタとはお店の前でバイバイして帰り道を歩く。
久しぶりに若い子たちとたくさんお話したな…なんてなんだかおばさんみたいだ。ロンジュンくんは普段は仕事仲間だから大学生だなんて思わないで接してたしなあ。
そんなことを考えながら帰宅して、メイクも落として部屋着に着替えたらスマホが光ってた。
ロンジュンくんからだった。
”ちゃんと家に着きました？隣でドンヒョクずっとうるさくて ”
そういえば女の子が夜道一人じゃ危ない俺が送る！ってドンヒョクくんが騒いでたんだった。私の家は大通り沿いだから安心だよって言い聞かせて帰ってきたんだけど。
こんなカトクが来るってことはドンヒョクくんあのまま二人の家に泊まりに行ったんだな。
”ちゃんと帰宅したから安心してって伝えて ”
”それなら俺も安心しました。帰宅してまでお騒がせしてすみません。おやすみなさい ”
二人の家でうるさくしてロンジュンくんにウザがられてそうなドンヒョクくんの姿を思い浮かべた。その横でニコニコ笑ってるであろうジェノくんの顔も。
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作者名：chato | 作成日時：2022年4月12日 23時
