brilliant days (ページ26)

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一日思う存分楽しんであと少しで閉園時間になる。

「やっぱ最後はあれじゃない？」

パークの売りでもある観覧車。
夜景がきれいにみられるって評判だってテレビでやってた。

『意外とベタなの行くんだね』

「俺結構ロマンチストよ？」

鼻歌うたいながら私の手を引いて並び始める。
案の定カップルがたくさん並んでたけど案外すぐに順番になってゴンドラに乗り込んだ。

ゆっくりと上がっていくゴンドラ。
次第に小さくなっていく光の粒を眺めてたら
ドンヒョクくんがニコニコしながら私の顔を見てるのに気づく。

『私より夜景のほうが綺麗だから見なよ』

「Aちゃんも十分綺麗だけど？」

朝からずっとこんな調子だからそろそろ胸やけしちゃうよ。

『ドンヒョクくんはほんと甘々だねえ』

「誰にでも言ってるみたいに言わないでよ」

ドンヒョクくんが人懐っこいせいか朝からわりと甘い言葉を言われ続けてるのに
気楽に話してしまってる。それは今日だけじゃなくて初めて会ったときからかも。
ジェノくんと話すときは少しのことでも緊張しちゃうのにな。

『今日ほんとに楽しかった。ありがとう』

「いーえ。俺のほうこそ。またデートしてねん」

『ん～？ふふ、はいはい』

よっしゃ！って小さくガッツポーズをするドンヒョクくんに笑ってしまう。

「俺ね、Aちゃんとはずっと仲良くしていきたいの」

てっぺんに近づいてきて二人とも夜景を眺めながら話す。

『うん。せっかく仲良くなれたんだし私もそう思ってるよ？』

少し強引なところはあるけど今日も楽しかったし明るくてとっても良い子。
ジェノくんのことでちょっとモヤモヤしてる時もドンヒョクくんのおかげで
その時は楽しく過ごせてたんだよね。

「だからさ、今のうちに言っちゃうけど…」

表情を変えずに外を見ながらふーっと息を吐く。

急に落ち着いたトーンになったドンヒョクくんに何を言われるかわからなくて
夜景からドンヒョクくんの横顔に視線をうつす。

『なに？どうした？』

「Aちゃん、なんで…ジェノと連絡とってんの言ってくれなかったの？」

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