陸話 ページ7
合宿から二週間近くたって、野球部の夏が始まったらしい。ココ最近、耀哉様の体調が優れなくて、あまね様と手の空いている柱が看病することになったので、学校に行けていない。
耀哉様には元気でいてもらわないと、俺らまで感情が負の方向に行ってしまう。
耀「……A、済まないね……」
『俺のことはお気になされず今はゆっくり休んで下さい』
その後も交代で耀哉様の体調が回復するのを待った。回復の兆しが見えたのは、学校を休んで二週間、7月に入った頃だった。
御幸side
嘉田海が学校を休んで2週間が経とうとしている。先生たちに聞いても知らないという。休みの連絡は入っているが具体的なことは言わないらしい。さすがに2週間も学校来ないと心配になる。
御幸side終了
耀哉様の体調が良くなったので、学校に行くことにした。今までこんなに休んだことがなかったので、少し緊張している。
倉「おはよう、久しぶりだな」
『おはよう、久しぶりだね』
御「これ、休んでいたぶんのノートのコピーな」
『ありがとう、助かる』
倉「後でノリのところ行こうぜ。お前がいないから最近元気なかったんだ」
『なんか、俺がいないとダメみたいな言い方しないでよ。』
御「そんな感じだったぜ。お前がいるのといないとであいつの球、全然違うんだよ」
『少し、自立させないとな』
なんか、ここにいると家に帰ってきた感じみたいに暖かい。
『夏大、順調か?』
御「来週の日曜、決勝だ。」
『見に行きたかったが、予定が入っているな。見に行けなくて申し訳ない』
倉「甲子園、行ったら見に来いよ」
『予定空けれるようにしとく』
こんな幸せな日々がずっと続けばいいのに……
そんなの贅沢か。
御「贅沢じゃねーと思うぜ」
『あ、声出てた?』
倉「バッチリな」
『なんか恥ずかしいな』
倉「お前の夢ってなんだよ」
『普通に生きて結婚して子供が出来たらいいなって思ってる。』
御・倉「なんか普通だな」
『そういうお前らは?』
御「俺は家業をつぐかプロの誘いがあったらプロにも行こうかなって」
倉「俺もプロの誘いがあったらプロ行って、なかったら大学で野球しようかなって」
『なんかいいな』
今世で鬼がいなかったらそんな夢持つことできたのかな?
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マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説ないんで (2020年11月2日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結依 | 作成日時:2020年10月31日 18時