肆拾玖話 ページ50
倉持side
ノリと白州は泣いている。やっと会えた家族を失うことの悲しさは計り知れない。俺も、あの言葉を聞いた時泣きそうになった。俺だけじゃない、2年のみんな涙を浮かべ唇を噛み締める。
亮「倉持……」
ク「御幸………」
沢「Aさん……」
行「攻撃の手を緩めるな!畳みかけろ!」
実「上等だゴラあああ!」
杏「消えて無くなるまで刻んでやる!」
再生した鬼の頭を見て俺たちはただ無言で見続ける。
A「みんな、そこし下がってろ。俺が終わらせる」
A「静の呼吸 始まりノ型 静」
ゴシャ
崩れ始めた。
耀「終ノ型以外にも始まりノ型まで………」
玄弥君は拳を強く握っている。血が出るほど強く。
玄「無茶しすぎですよ……ほんと。」
耀「珠世さん、Aのための個別の治療室の準備お願いします」
珠「わかりました」
ガクリ
杏「A、不死川!」
A「………大丈夫だ」
行「終ノ型と始まりノ型を出した奴が何を言っている」
A「そう言うお前こそ、痣は出さないと決めたんじゃねぇのか?」
行「出さないと死んでいた。後悔はしてないさ」
なんとか立ち上がり、何度か深呼吸をして
A「鴉、愈史郎は鳴女のところかい?」
鴉「上弦の肆の元にいる」
A「全隊員に伝えてくれ。地上戦まで無惨に近づくなと」
鴉「了解した!」
画面に映し出される人は皆血を流していて、腕がなくなっても、戦い続ける人がいる。一人、片足のまま戦っている人がいた。
義「幸平、もうお前はここまでにしておけ。あとは俺たちが片付ける。よくやった」
幸「冨岡さん……」
義「ここまで戦ってくれてありがとな」
幸平君は目を閉じ、運ばれた。
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続編のお知らせです!
もうすぐしたら完結すると思います。今後とも『戦う理由』をよろしくお願いします。
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マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説ないんで (2020年11月2日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結依 | 作成日時:2020年10月31日 18時