肆拾弐話 ページ43
倉持side
『すげーわ。どうやったらあんな風になるんだろうな』
ザザ(跪く音
耀「柱の皆は血の滲むほどの鍛錬を積み重ねてきたからね。だから柱はみんなに慕われるんだよ。」
っえ!いつの間に俺らの背後に?!ってか、鬼殺隊の人たちの動きが速い。
耀「皆、手合わせもいいけど、身体を休めなさい。決戦は長いんだから」
鬼殺隊「御意」
夕方、日没が近い。体育館に集められた俺たちはステージの上にいるように言われた。
A「玄弥、耀哉様と野球部の護衛を頼む」
玄「御意」
A「野球部の皆さん、怪我人がここに運ばれてきます。複雑な想いをさせてしまうことをお詫び申し上げます。」
A「さぁ、皆。決着を付けよう」
鬼殺隊「嗚呼/はい」
鬼殺隊のみんなが着ている“滅”が逞しく見える。
A「耀哉様、もしもの時はお願いします」
耀「無事、生きて帰ってくる事を祈っているよ。私の子供達」
日没と共に彼らの姿は見えなくなった。画面に移されたのは城のようなもの。
耀「無限城だよ」
あ「蟲柱様が上弦の弐に遭遇しました」
耀「もう。繋いでくれるかな?」
玄「我妻と静柱様が上弦の陸に遭遇しました。」
耀「展開が早いね」
獪「変わってねぇなあ」
A「てめぇもな。前世から1つも変わってねぇ」
獪「クズ、壱の型以外使えるようになったのか?」
善「適当な穴埋めで上弦の下っ端に入れたのが随分嬉しいようだな」
獪「ハハッ言うようになつまたじゃねぇかお前」
A「雷の呼吸を継承するお前が、鬼になったせいで、前世、師範は腹切って死んだんだよ!」
獪「死んで当然なんだよオオ!爺もテメェもお前もな!」
すごく緊迫した場面が続いている。
『あの、Aとあの鬼には接点があるんですか?』
耀「同じ育手の元で育った子達だよ」
Aの今までに見たことない雰囲気に息を飲んでいる。
獪「雷の呼吸 弐ノ型 稲魂」
A「雷の呼吸 参ノ型 聚蚊成雷」
我妻君が傷を多く受けている。
玄「我妻は壱ノ型と漆ノ型しか使えないんです」
鴉「幸村死亡!吉岡、天童、重症!」
耀「もう、死者が出たんだな」
生々しいことが伝えられる。運ばれてきた2人の姿を見ると俺らは言葉が出なかった。1人は足を失い、もう1人は左肩から先がない。
隠「吉岡様、安静にしていてください!」
吉「止血はできたし、利き手があるから行かせてくれ」
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マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説ないんで (2020年11月2日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結依 | 作成日時:2020年10月31日 18時