戦う理由 (ページ36) - 小説/夢小説

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参拾伍話ページ36

御幸side

10人が鬼と戦い、3人が護衛。でも、見ていてわかる。鬼が強いということ。

静柱「一気に畳み掛けるぞ！」

「嗚呼」

面をつけていて顔は分からないが、終わらせたいって言う雰囲気だけは分かる。

沢「ぜ、善逸？」

善「久しぶりだね。栄純。でも、今は任務中だ話しかけないでくれる？」

沢村の知り合い？

あっという間に、グランドは血の海になった。さっきまで戦っていたグランドとは大違いだ。

隠「静柱様、あとは私たちにお任せ下さい。」

静柱「頼むぞ、他のものは戻ってもらって構わない。報告は岩柱頼めるか？」

岩柱「承知した」

皆が、別々になったあと静柱さんが頭を下げた。

静柱「危険な目に遭わせてしまい申し訳ない。このことは他言無用でお願いします」

片「はい。助けていただきありがとうございました。」

静柱「これが我々の役目ですから。では、私はこれで」

そういうと一瞬にして消えた。バスの中

倉「沢村、あの黄色いタンポポ頭のやつと知り合いなのか？」

沢「あー、はい。Aさんの屋敷にいた時にお世話になったんです。善逸っていう子で、髪色は雷に打たれて変色したらしいです。初めて会った時、“何この子、すごく純粋じゃん！どこでこんな子見つけたの？聴いてていい音するわ”って言われたんですよね」

『聞いてていい音？』

沢「なんか、人の感情とか鼓動とか聞き取れるみたいっすよ。」

そんな奴いるのか？まぁ、居るってことにしとこう。考えるのがだんだん面倒になってきたし…

『顔見れなかったな』

川「正体バレないようにしてるって事でしょ」

白「でも、あの静柱さん？気になるよな」

「『確かに』」

静柱さん、また会えるかな？

御幸side終了

日光を克服した鬼が出てしまった。恐らく、しばらくは鬼の出現はないだろう。禰豆子のときと同じように。鍛錬できると思ったけど、そういう訳でも無い。学校という任務がある。

一般人と仲良くなり過ぎたな……。ノリや健二郎には申し訳ないことをする事になる。御幸や洋一たちにも。野球部の同学年のやつは俺に分け隔てなく話し掛けてくれていたから自然と心地いいと思える場所になったんだと思う。

“悪鬼滅殺”それをモットーに今まで戦っていた。そして、決戦の日が近ずくにつれ思うんだ。

御幸達だけにでも笑った顔を見せたい

ってね。あの日以来、心の底から笑えなくなった。笑うことが出来たら、俺は心置きなく死にに行けるのに…