参拾弐話 ページ33
御幸side
あれから数日後。成孔戦の1週間前。差し入れがてらバナナを持ってきてくれた嘉田海と俺たちは喋っている
『なぁ、嘉田海。あの烏なんなんだ?喋る烏なんて見た事ねぇよ』
A「鎹鴉。彼奴は俺の相棒だ」
『へぇー』
木「喋るんだな」
A「特殊な訓練を受けているらしいから」
監督が食堂に来て
片「嘉田海、野球やって見るか?今日、レギュラーと控えの試合を行うんだ。お前は控えチームに入ってもらいたい。お前の実力も見てみたいと思っている」
A「俺なんかより他の子使ってやってくださいよ。俺は、いつも世話になっているこいつらに差し入れを持ってきただけで、やるなんて申し訳なさ過ぎて頭下がります」
木「俺はAがやっているところ見てみたい。」
前「俺もやな」
次々と“俺も”という声が上がる。
A「じゃー、ここぞと言うところで使ってください。ポジションは多分どこでもできます。木島、麻生、小野一応教えてくれよ。俺やった事ねぇから」
てか、控えの奴らわかるんだ。
1時間の説明を終えたあと、軽く実践練習。
御幸side終了
木「どこやりたい?」
『ショートか外野かな。小野がいいって言うなら捕手もやってみたい。』
俺は、ポジションを回ごとに変えるらしい。
片「ここまで順調に勝ち上がってきたとはいえ、スポーツは何が起きるか分からない。出番は突然に訪れるんだ。心の準備はできているか?俺は公式戦のつもりでサインを出すからな」
片「倒しに行くぞ!!」
「おおお」
哲「整列!」
哲「礼!」
「しゃす」
俺は最初、ショートに着いた。1回表、洋一をサードゴロで打ち取りその後、健二郎をファーストゴロ、小湊をセンターフライで打ち取った。
『ナイス。沢村』
俺は4番を務めることになった。まじかよ。
山口「お前の後には俺らがおる。安心して打ってきな!」
『おう』
沢村を少し楽にさせますかね。
降谷と言うやつのボールは一球見ただけでわかった。誰でも打てるじゃん←そう言えるのは鬼殺隊しかいないけど……
2球目
御【っえ!ここで打ってくるのか?】
150k近い球を外野のフェンスまで持ってったホームインして俺は思わず呟いてしまった。
『遅くない?』
御【は?今のボール155はあったぞ。嘉田海には遅く感じるのか?次の打席は縦スラ中心で組み立てよう】
2回表
俺はセンター前ヒットになる所をキャッチした。
全「は!あのボール取れるんかよ」
続く
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マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説ないんで (2020年11月2日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結依 | 作成日時:2020年10月31日 18時