弍拾壱話 ページ22
俺は寮を後にしたあと、すぐに柱会議に参加した。今回の会議は痣についての事だった。会議が終わり、俺の屋敷にみなが集まる。
実「今世は長く行きてぇから、痣は極力出さないようにしようぜ」
小「そうだな」
『実弥の考えに俺は、反対だな』
義「なんでだ?」
『最近、鬼を斬ってて思うんだ。鬼が全体的に強くなっている。恐らく、無惨から血を分けてもらっているものがほとんどだろう。そう考えると、十二鬼月はもっと強いだろう。前世よりもな。痣を出さずに勝つことは厳しいだろう』
行「それはあくまで、仮説だろう。とりあえず、出さない方向で鍛錬をしないか?」
『まぁ、考えておく』
し「A、どうして痣を出すことにこだわるの?」
『…………もう、終わりにしたいんだよ。鬼で亡くなる人を無くしたいだけ。』
本当は他にもあるけど
『俺たちが今、こうして鬼殺隊として鬼を滅しているのはあの時無惨を倒しきらなかったからであって、あの時、倒していれば現代人は鬼に襲われることなく生きられたんだ。俺らは、身が砕け散ろうとも無惨を倒し、鬼の無き世の中にしないといけないんだよ……』
杏「俺も、Aの意見に賛成だ!俺はあの時居なかったが、今こうして鬼がいるのは俺たちの責任であると思う!」
天「俺は、あの時、片腕を無くして柱を引退しちまったけど、
意見は2つに別れた。
痣を出さない:義勇、実弥、小芭内、しのぶ、蜜璃、行冥、天元
痣を出す:俺、杏寿郎、無一郎
し「このまま続けても、話が前に進みそうにありませんから、一旦この話は後日にしましょう。」
しのぶがそう言うと、皆納得して、静かになった。皆続々と帰っていき、屋敷に残ったのは痣を出す組の3人だけになった。
『お前たちには言っておく。俺はどんな事を言われても痣を出そうと思う。耀哉様からのお願いであってもな。』
無「分かった。僕もそうする」
杏「俺もだ!」
『いくら、柱稽古を付けとるとはいえ、隊士の質があまりにも悪い。炭治郎や善逸たちはまだしも、他が足でまといだ。あのままだと死にに行くのと同じだな……』
無「僕もそう思うよ」
柱が2つに別れたことは瞬く間に隊士の間に広まったのであった。
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マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説ないんで (2020年11月2日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結依 | 作成日時:2020年10月31日 18時