拾陸話 ページ17
沢村side
全集中の呼吸を身につけるため、来たのは山。
A「死なないように改造はしてあるから気にしないでいいよ。この罠を取り敢えず昼までやってもらおうかな。善逸は着いててやって欲しい。昼飯頃には帰って来れるだろうけど、もし帰って来れなかったらむすび握ってあるから食べてくれ。午後は、日が沈むまでこれを続けろ」
善「承知しました」
え、待てよ。死なないように改造はしてある?今日は朝から夕まで走るって言うことか?無理だろ
善「大丈夫だよ。俺も昔これで2日で全集中の呼吸身につけたんだ。死なないようにっていうのはこの修行で1人、死にかけた奴がいるんだってさ。」
え、大丈夫なの?ま、Aさんの言うことはほとんど正しいし合っている。やってみる価値はあるかな。
始めて5分最初の仕掛けを見て絶句した。
善「大丈夫。動きをよく見て、呼吸を意識するんだ」
言われた通りにやって見たけど最初の仕掛けでボロボロに。
善「1周目の最後の仕掛けだ。呼吸、自分の体の筋肉の使い方。意識してみるんだ」
よく見て、身体の動きを把握する。そして呼吸
シィィィ
『ゲホゲホ』
仕掛けを通り抜けたあと俺は呼吸を整えるのに必死だった。肺に異物が入った感じがして、気持ち悪い。
善「最初にしては上出来だよ。最後の呼吸、さっきのが全集中の呼吸特徴だ。最初は異物が入った感じがして、気持ち悪かったけどね」
やばい。身体中が悲鳴をあげている。変な筋肉の使い方したからかな?
善「10分後また、始めるよ」
鬼!このひと鬼だよ。
善「鬼じゃないよ。Aさんでも同じことするだろうし、あの人ならすぐ次って言うからまだマシだと思うよ」
え、まじ?
その後、結局Aは夜まで帰ってこなかつた。日が沈む頃には立つのは無理で善逸に担がれて屋敷に戻った。
A「今戻った。申し訳ない。急用が入ってしまってな」
善「おかえり。栄純なら寝室で横になってる。初日にしては上出来だったよ。明日、明後日には全集中はできるようになるんじゃないかな?」
A「そうか。沢村、初日の修行どうだった?」
『は、ハードでした。』
A「いい筋しているようだな。明日は俺も付き合う」
この人は本当に俺の事を含めていろんな人のことを見ている。こんな人初めてあった。どれくらいかかるか分からないが、頑張ろう。
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マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです丹波さん好きだけど小説ないんで (2020年11月2日 19時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結依 | 作成日時:2020年10月31日 18時