戦う理由 (ページ2) - 小説/夢小説

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壱話ページ2

2年の5月

この学校に来てはや1年。俺はあまり誰かと仲良くするのが嫌いだから、いつも教室の端にある自分の席で外を眺めている。

御｢嘉田海、今日も一緒に昼飯食おうぜ｣

こいつは御幸一也。何故か俺によく話をかけてくる。おかげで2年の野球部とはよく話す仲になった。【はっきり言うと俺は少し御幸が苦手であるが……】

『いいだろう。ノート書いたらすぐ行く』

俺はノートを書き終え、向かったのは屋上。ここは、野球部のたまり場になっている。だから野球部とは他の一般人に比べてよく話すことが多くなった。

白「今日も御幸に連れてこられたんだな」

川「嫌ならちゃんと断ってよ」

『ノリは優しいな。そういうのは健二郎とノリあと、洋一だけだよ』

倉「A、これ食うか？この前は古典教えてくれてありがとな」

『俺でよければいつでも言ってよ。』

倉「サンキュ」

哲「嘉田海、今日部活見に来るか？」

『今日は遠慮しときます。予定が入っているんで』

哲「そうか。また、誘うな」

『はい』

誰かが猛突進して来るな

沢「あ、居た！御幸一也、自主練の時球うけてつかーさい」

御「嫌だね」

『なぁ、ノリ、健二郎。あの子いつもあんな感じなのか？』

川「うん、毎日ああやって御幸を追いかけ回しているよ。もう1人いるけどね」

『そうなんだ。なんだかんだで大変なんだな、御幸も』

あの子は、今世はだいぶ落ち着いているけどなんか前世の伊之助みたいだな。

倉「Aはいつも落ち着いているもんな。笑ったところとか見たことねぇし」

『そうかな？』

まぁ、感情を表に出すのは得意ではない。義勇みたいな感じかな。

川「ねぇ、今度の土曜日練習試合があるんだ。予定が空いてたらでいいんだけど見に来てくれないかな？俺、先発で投げるんだ！」

白「俺もスタメンで出る」

『2年は健二郎と御幸と洋一はレギュラーに入っているのは知ってる。ノリは控えの方が多いから、予定が入ってなかったら見に行くよ』

川「まじで！俺頑張るから見ててね！」

『うん』

ノリはこんな俺にすごく懐いている。健二郎もなんだけどね。ノリと健二郎は前世の弟みたいだから一緒にいて楽しい。

鎹鴉の真が空を2回まわった。今日の夜は任務らしい。早く片付けよう。

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鎹鴉:真(ｼﾝ
飼い主に似て静かで賢い。善逸のちゅん太郎と仲が良い。Aがいちばん信頼を寄せている鴉である。