電話 ページ45
太宰side
私にかかってきた1本の電話は元相棒から。
だが私は今電話に出る気にはなれない。
太「あの子が、何処かで生きてれば…」
留守電が流れた。
《おい、花女について話すことがある。電話出ろ。》
私は直ぐに掛け直した。
太「Aちゃんについて何か知っているのかい？!」
《慌てんな、俺は今疲れてんだ》
あの中也の息が上がっている。
太「なに？キミの息が上がってるなんて珍しいね」
その後、予想してなかった答えが返ってきた。
《お前の嫁を追っていた》
私は驚きで声が出なかった。
その後の話を聞くと、どうやらAちゃんは爆発の前に敵と共にその場を逃げていて、何処から聞いたのか森さんが彼女を武装探偵社に引き渡そうとしていたとか。
でも、さっき逃げ出してしまったんだそうだ。
太「Aちゃんが生きてることが分かっただけで私は嬉しいよ。」
《…お前変わったな》
太「これもAちゃんのおかげさ。彼女は凄いだろう？」
《凄いな》
太「Aちゃんのこと好きにならないでくれたまえよ？」
《人の嫁なんかとらねーよ!》
太「私もキミみたいな蛞蝓に渡す気はないのでね、じゃあ私はAちゃんを探しに行こう。キミも見つけたら教えてくれよ？」
《あぁ、じゃあな》
そして私は電話を切る。
太「国木田くん、暫く休みをもらいたい」
国「はぁ？貴様自分の仕事の量を分かって言っているのか？」
太「Aちゃんが見つかった」
皆が一斉にこっちを向く。
敦「Aさんが見つかったって、本当ですか？!」
谷「よかった…生きててくれて…!」
賢「よかったです!!」
国「Aは…彼奴は本当に心配ばかりかけさせる!」
喜ぶ人もいれば、
鏡「A、よかった…!」
与「馬鹿だよあの子は」
嬉し泣きする人もいる、
乱「…A、爆発して死んでしまったかと思った。超推理が外れてしまったのかと思った…僕の、僕の推理は当たっていたのか、太宰？」
太「大当たりです、乱歩さんありがとうございます」
乱「…まぁ、僕だからね!!」
乱歩さんはすごく笑顔になったが、目には泣き腫らしたあとがあった。
あの後泣いてしまったのだろう。
福「太宰」
そんな時社長の声が聞こえた。
福「もし何年かかっても太宰Aを連れ返してこい」
私はその言葉に意を決して答えた。
太「はい!」
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ＹH - 最後まで書いていただきありがとうございます。最後もう悲しいですね。この作品良かったです (2018年12月9日 14時) (
レス) id: d352232727 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しませていただきました！！ (2018年12月9日 12時) (レス) id: 48f4ee6765 (このIDを非表示/違反報告)
xxvl6w6lvxx(プロフ) - 最後、泣きました！！・゜・(つД｀)・゜・ (2018年12月9日 1時) (レス) id: 84d8494927 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 弔ぁぁぁ！面白いです。更新頑張って下さい！ (2018年11月29日 16時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
はなまる。(プロフ) - まんじゅうねこさん» CDの太宰さんのこのセリフ好きなんです!w (2018年11月25日 22時) (レス) id: 3f92d0d81b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなまる。 | 作成日時：2018年11月18日 23時
