何だこいつ。 ページ9
・
「あ！おじいちゃん！ごめんな、それ書いたん俺やねん！」
あの後、高橋は、ダッシュで公務員さんのところに行く。
走り方がめっちゃ女子っぽい。
「すいません、公務員さん、高橋くんには強く言っておきますので…。」
「もう言われたわ。」
「黙っとれ。」
何だこいつ。
「いやいや、いいんだよ〜A先生。な？」
「そうじゃそうじゃ、高橋くんも明るくて、儂らが、元気もらえるわい。」
「ほんま!? じゃぁ俺、もっと落書きするわ！」
そういうことじゃないのよ。
「誰が何したって？」
「あ、神山先生。」
「神山くん。」
自動販売機で、コーヒーを買ったであろう、(神山先生はよく眠気覚ましにコーヒーを飲んでいるのだ。)
神山先生が、不思議そうにこちらへやってくる。
「高橋、“神山先生”な。A先生、コイツ何したん？」
「校舎に堂々たる落＿＿＿＿＿＿ 」
落書き、と言い終わる前に必死の形相の高橋に、口を手で押さえられる。
…その手さっきまで壁触ってたやつ。
汚ね。
「ちょちょちょちょちょ、ちょっと待ってな!! Aちゃん、こっち来て！」
「は？」
返事をする前に、高橋に引きずられながら、校舎裏に連れていかれる。
……何でこんなにときめかないんだろうか……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Kyoro丸。(プロフ) - 太陽さん» 気付いてくれる人がいて良かった！これからも登場するから楽しみにしててね。 (2023年3月9日 21時) (
レス) id: ea6fdef67d (このIDを非表示/違反報告)
太陽(プロフ) - 他の作品にも出てるキャラが出てるの、凄い好き。 (2023年1月10日 18時) (レス) @page1 id: 579c1b2825 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
