突然の出逢い ページ2
引きずり引きずられヴェルゴは足を止めた。
私「いてて…なんで私がこんな事に…」
パッパッと服をはらって立ち上がる。
？「なんだコイツ…」
声の聞こえた方をチラリと見るとそこにはサングラスをかけ、ボロい服を着たガキがいた。
私「ん？ヴェルゴ、誰なんだそのガキ」
？「あぁ!?ガキだぁ!?」
ガキというのが気に入らなかったのかそのガキはグッと歯をくいしばった。
ヴェ「コイツはドフィ！」
私「ドフィ？」
ドフィ…ドフィ…？
ド「ッ、おいヴェルゴ、俺はお前の組織のボスを連れて来いっつったんだ！」
私「私がボスだ。何か文句があるか」
ヴェ「はっ!!??」
なんだ、そんなに声が大きくなるほど驚くとはまた失礼な物だ。
私「何か用か？ドフィとやら」
ド「俺を、俺をお前のファミリーに入れろ！」
私「いいぞ？」
ド「えっ!?いいのか!?」
汗混じりに興奮を抑えるドフィ。
私「あぁ。入りたいなら好きにすればいい。しばらくはヴェルゴと共に行動をとれ。あと少しドフィと話したい事がある。ヴェルゴ、席を外してくれ」
ヴェ「はい！！」
ヴェルゴは喜びながら走って行った。
まだまだ子供だな。
私「さて、ドフィ」
くるりとドフィに向き直る。
ド「な、なんだよ」
私「…お前、ドンキホーテ・ドフラミンゴだろ？」
ド「!?な、なんで…」
タラリとドフィの額から冷や汗が垂れる。
どうやらかなり動揺しているらしい。
私「私の組織に届いた情報資料の中に書いてあった。''天竜人ドンキホーテ家''がとある街で…お前がその生き残りだろ？」
ド「……ッそうだ…」
重そうな口を必死に開けて言葉を紡ぐ。
私「生き残りはお前だけか？」
ド「まだ弟もいる、父上も…だから俺だけでも何か組織に入って…」
私「…弟か…もしそうしたいなら弟も連れて来ればいい。入れてやらんことは絶対にない。あぁ、お前の親父も…」
ド「父上は…、アイツはっ!!絶対にゆるさねぇ!!!誰が連れてくるか!!!!」
ズァッとのしかかる覇気。
…どうやらコイツには才能があるらしい。
私「…ふむ、弟は連れてくるのか？」
ド「あぁ！」
弟の話になると少し緊張が解れている。
弟が好きなんだな。
いい兄貴だ。
…あぁ、そうだ。
私「お前は力が欲しいか？」
ド「当たり前だ！そのために俺は…！」
私「ならこれをやろう。」
スッと私はフードから悪魔の実を取り出した。
私「復讐の力をな」
続く
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作者名：KEKEKE | 作成日時：2018年2月16日 22時
