もう一度君の隣で、(緑) (ページ13)

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13話ページ13

緑side

退院して1週間ぐらいたった頃また体調がおかしくなってきた。

踊っててもうまいこと息が吸えへんくなったり、思うように足が動かんかったり、

それでも、メンバーには心配かけたくなかってん。俺は必死に隠した。

でも、人間やから隠すのにも限界があるわけで、俺はまた倒れてしまった。

病室のベッドで寝ているとき、どうしようもない不安が俺の頭をよぎった。

ライブに出られへんくなったらどうしよう、踊られへんくなったらどうしよう、治らんかったらどうしよう

このまま、、、生きていかれへんかったらどうしよう

もうすぐみんなが結果を伝えに来てくれんのかな、前より悪くなっているのは自分で身にしみて感じている。

どんなけ悪い結果と伝えられようが、できるだけ、いつもの俺で、みんなに心配かけんように…

コンコンガラガラ

みんなが来て結果を教えてくれた、、いや正確には嘘をついてくれた

紫「っあんなっ、前と同じような発作で、そんな進行もしてないし大丈夫やけど、ちょっとライブが心配やけどどうするって先生が！」

濵ちゃん笑わかりやすいなぁ

青「ほんまに？どうする？無理したアカンで」

流星も、珍しく口数が多いし、なによりも、、

俺の大好きなメンバーの笑顔じゃない。みんな無理して笑っている。

俺はこの時に悟った。俺の病状はライブに出たい、なんて言っている暇もないほど、進んでしまったんや

でも、5周年のステージには絶対立ってやる。その気持ちは揺るがへんかった。

だから、俺はみんなの嘘に気づいてないふりをして「ライブに出る」そう伝えた。

ただ、俺は気付かへんかった。俺の考えていることを全部見透かしているやつがおることを

赤「なぁ、神ちゃん？気づいてんねやろ？」

いっつも隣におったら全部バレてまうんかなぁ