___BlueSky___ (ページ10)

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太陽side

「なんか」

朝家を出ると、坂を下るAが見えて

何先に行ってんだよって
そう思いながら、双子の姉がいないまま学校行って、

教室に行ったら
部活の仲間は準備の為にもう居なかった。

A「人少なくない？」

席に着いて
立ったままの俺に話しかけるAちゃん。

なんかじゃねぇよ

太陽「準備だろ」

俺も着替えなきゃなんねんだけど。

A「太陽も行くの」

なんて、下から見てくるAちゃん。

ニコリともしねぇこいつ。

太陽「んー」

適当に返事して、持ってきた着替えを取り出す。

ここで着替えても俺は気にしねぇんだけど
周りがダメなんだと。

矢部「おい太陽、お前まだいたのか」

今行こうとしてたんだよ矢部ちゃん。

ちょうど教室に入ってきた矢部。
またうるせぇのが来ちまった、

太陽「今行く」

先生「早く行け、残りの奴らも移動しろー」

その声に周りを見渡すAちゃん。

あー、友達部活で先行ったのね
だから一人なのねAちゃん。

こいつ、何でこんな友達いねぇの

太陽「行かねぇの」

A「行くけど」

俺ら最初じゃねぇし
こいつと一緒に行っても大丈夫だと思うけど

まじで勿体ねぇよ
こいつギター出来るのに。

A「ね」

太陽「あ？」

廊下の途中で、
俺の腹を手の甲で叩くAちゃん。

A「帰っていいかな？」

またかよこいつ
口癖だろもうこれ？

太陽「矢部ー」

A「は、」

後ろを歩く矢部に話しかける。

理由は、これ

太陽「Aちゃん帰りたいってよ」

矢部「はぁ？！来たばっかだろ馬鹿！」

A「だって…」

驚く矢部に、
その返事でしょぼくれるAちゃん。

この顔、なんか嫌なこと我慢してる時の顔

太陽「んな帰りてぇなら帰ればいいじゃん」

矢部「だめ！ほら！急げ！」

別に、いいだろ

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