___BlueSky___ (ページ39)

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2-3 動き出す想いページ39

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Aside

A「ハァ. . .」

...疲れた

急いで急いで、やっと見えた

" あの場所 "

その手前で乱れた息を整える。

家の前の坂道を上って、暗くなった山の中の道を進むと見えてくる場所。

私たちが暇があれば来る場所。

この前もここで進路の話をしたっけ、

A「...、」

そしてそこで、下に見える町を見下ろす

狼「...おせぇよ」

狼。

私たちの大事な、、幼馴染み。

久蛇狼(くだろう)

中三のある日、突然姿を消した。

島中探しても見つからなくて、
でも何処かで生きてるって信じてて

でも戻ってくるのは思ってなくて、

A「今までどこ行ってたの」

狼「...東京」

A「はぁ？」

狼は、前と変わらない。

クールで、静かで。
でも誰よりも優しくて、それをうまく表に出せない。

と言うか出さない。

でもそんな狼だから、
そんな狼を理解出来きてるから、太陽も陸も姉のアダ名も

狼のこと大好きだったのに

狼「ほら」

居なくなるから...。

悲しかったのに、
そんなの知らない狼は、訳がわからない私を放って
小さな箱を私に差し出した。

狼は黒い服を好むから、木の机に置かれた小さな白い箱は
狼と対色で目立っている。

...なんだろ、

A「なにこれ」

狼「要らねぇなら捨てて」

返事にはなってない狼の返事。

いつもそう。
狼はぶっきらぼうで冷たい。

でもそんな狼がくれるって言うから、その小さな箱を開けた。

そこには___

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