___BlueSky___ (ページ14)

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太陽「なんだよあれ！」

あの後、学校が終わって
太陽の言ってた通り、定食屋に来てた。

そこで唐揚げを片手に声をあげてる太陽。

ちょっとキレぎみだけど。

...なんでだよ笑

双子の姉「ずっと羨ましがってたから」

陸「じゃあ今年からやんの？」

双子の姉「いや、今日だけ」

双子の姉いわく、ずっと前からいいなーって言ってて
これを気に声をかけたらしい。

それでみんなで歌詞書いて持ち寄ったら、Aのが良くてあの曲になった

しかも最初で最後だからってボーカルまで務めさせられて。

...そりゃお疲れさまで笑

太陽「なーそれ頂戴」

A「じゃあそれ頂戴」

太陽「ん」

俺と、俺の前の双子の姉と話す中

話の中心の本人は真剣に飯を食ってて、太陽もAの飯を欲しがって。

...太陽の切り換えと来たら、、

陸「でもあの曲、すげー良かったよな、太陽」

太陽「あ？」

A「最低」

太陽「なーそれもう一個」

ほんと、仲がいいのか何なのか。

まぁ昔からコイツらはこうだけど。

それよか太陽。

忘れたみたいだけど、、
あからさま過ぎだろ

Aをからかいたいのか
はたまた飯にしか興味がないのか

...まぁ何でもいいけど

太陽「あー、帰って寝よ」

陸「太るぞお前」

太陽「その分動くし」

飯をくい終わったのか
眠そうに頭をワシャワシャする太陽

自由すぎる、こいつ。

双子の姉「帰る？」

A「帰ろ」

陸「じゃあ行くかー」

双子も帰る気になったみたいだし
会計を済まして外へ。

そう言えば、

A「まだ昼じゃん」

双子の姉「あたり前じゃん」

太陽「早く寝よーぜ」

A「勝手に寝ろや」

また遊ぶにはこれからって時間。

それなのに太陽は
Aにもたれ掛かって眠たそうに甘えて

AもAで眠たいのか、
はたまた慣れてるからか、抵抗はしない。

太陽「ねみー、」

A「重いって」

太陽「...」

A「重いって言ってんじゃん！」

あーほら、Aに寄りかかって怒られて

『ネコ太陽、Aに怒られる』

これ何度目だよ。

しょうがねぇなー。

そう思いながら、俺がこの場を静める必殺技を太陽に。

暖かい春の昼。

ある坂の途中で響いた痛々しい声。

その日の太陽の背中には
真っ赤な手形が着いているだろう。

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