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そのままベッドに倒れ込んだのと同時に、見かけによらず逞しい祐基くんの腕に自分の身体が包まれた。
「…ぇ？、祐基くん起きてるの…？」
混乱しながら彼の胸に埋まっていた顔を上げると、目を閉じている彼の顔が見えた。
腕から抜け出そうと試みるが、ぎゅっと力を入れられていてそれは難しそうだ。
祐基くんが着ているのは私のTシャツの筈なのに、彼の匂いを感じて心臓が壊れそうな程ドキドキしている。
力が抜けるまで待つしかないか…と考えていると、
「…んん…、Aちゃ、ん……」
「…ぇ？」
寝ていると思っていた筈の彼が寝惚け眼でこちらを見ていた。
「ぇ、祐基くん…？」
「……Aちゃん、……き、だよ」
「…ぇ、んっ、」
良く聞き取れない声で何かを言った後、祐基くんの唇がそっと自分の唇に重なった。
感じた事のない感覚が身体全体に広がる。
目の前にある彼の顔と、自分の唇に当たっている柔らかくて温かいそれ。
フリーズしていた頭が少しずつ動き始めて思わず身を引いて距離を取る。
「…………………え、？」
「………んぅー、」
今、何が起きたの？
祐基くんにキス、されたの？
当の本人は気持ち良さそうな寝息を立てて何事も無かったかの様に眠りについている。
………寝惚けてた？
祐基くん、
どうして？
確かに彼は私の名前を呼んだ。
それが寝言だったとしても。
駄目だと、違うと、分かっていても
心の何処かで期待してしまう。
でも、彼にはもう相手がいて。
私がこの気持ちを彼に伝える意味ってあるのかな、
伝える権利ってあるのかな。
このままこの気持ちは彼に気付いてもらえないまま消えていくのかな。
そう考えるとなんとも言えない虚しい気持ちになる。
「祐基くん…どうして？」
その問いに答えてもらえないまま私はいつの間にか彼の腕の中で眠りについていた。
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京(プロフ) - フレッシュいちごパフェさん» コメントありがとうございます。拙い文章で申し訳ございません。全体的に分かりにくかったでしょうか。もしこの部分というのがありましたら修正したいと思います。わざわざご指摘ありがとうございました。 (2019年4月1日 20時) (
レス) id: 4f5277fea8 (このIDを非表示/違反報告)
フレッシュいちごパフェ(プロフ) - 誰が話しているか分かりません、面白いけど、誰が話しているかわからないのがちょっとマイナスです (2019年4月1日 16時) (レス) id: bb430c8d04 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 菜々子さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2019年2月20日 17時) (レス) id: 4f5277fea8 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - すごく面白くてキュンキュンしてます！更新楽しみに待ってます！ (2019年2月20日 2時) (レス) id: e1ec4f3b2d (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - はい！！ (2018年11月29日 3時) (レス) id: a6267e5e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京 | 作成日時：2018年11月7日 21時
