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「……Aちゃん、ちょっと待ってて」

「え、どこ行くの?」

「俺外見てくるよ、まだストーカーいるかもしれないし」

「あ…ま、待って…」




ソファから立ち上がり、私に背を向けて玄関に向かおうとする祐基くんの袖を思わず掴んだ。

一人になるのが怖くて。




「待って…」

「…Aちゃん」

「独りにしないで…下さい…」

「……分かった」

「…ごめんね、」

「いや、俺こそごめん。一人になるの怖いよね」




そう言ってもう一度ソファに座り直した祐基くん。




「取り敢えず明日警察に行った方がいいよね」

「…うん」

「俺も一緒に行くから」

「え、いいの?」

「勿論だよ。むしろ一緒に行かせて」

「…ありがとう。迷惑かけて本当にごめんね」




謝る私に「全然迷惑なんかじゃないよ」と優しく笑う祐基くんを見て、堪えていた涙が溢れてきた。




「あ、やっと泣いてくれた」

「え…?」

「Aちゃん身体震えてるのにずっと泣くの我慢してるんだもん」

「………」

「我慢しないでよ。怖かったよね、泣いていいんだよ」




そう言って祐基くんは私の頭を自分の胸に抱き寄せた。


祐基くんの心臓の音が聞こえる。


祐基くんがいてくれて本当に良かった…


暖かい体温に包まれながら泣いているうちに、泣き疲れた私はそこで意識を手放した。





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設定タグ:超特急 , 村田祐基 , ユーキ   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます。たくさんの嬉しいお言葉恐縮です...!完結まで見届けて頂きまして本当にありがとうございました!番外編の方もよろしくお願い致します。 (2019年2月25日 10時) (レス) id: 4f5277fea8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして、ほぼ毎日ドキドキしながら更新を待ってました!完結お疲れ様でした。ラストに近づくにつれて涙止まらなかったです…。完結してしまって寂しいですが、番外編も書かれるとのことで最後まで楽しみにしています! (2019年2月25日 0時) (レス) id: 47a502277b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まのさん» まのさん、コメントありがとうございます。拙い文章ですが、これからも読んで頂けると嬉しいです! (2018年10月17日 22時) (レス) id: 4f5277fea8 (このIDを非表示/違反報告)
まの(プロフ) - だいすきです…すごく大好きです…!更新楽しみにしています……! (2018年10月17日 20時) (レス) id: 884b859a47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月18日 1時

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