検索窓
今日:8 hit、昨日:5 hit、合計:54,230 hit

35 ページ35

.





「え、悪いよ。私の分渡すからいくらか教えて」

「分かんないからいいよ」




祐基くんはそう言いながら、ほぼアイスのせいでパンパンに膨らんだ袋を持って外へ向かった。




「そういう訳にはいかないよ!」

「いいって〜この間のお詫びしたかったから」

「お詫び?」

「この間一緒に帰った時の事」

「祐基くんが用事があるって急いでどこか行った時の?」

「そうそう」

「そんなの全然いいんだよ!約束があったんでしょ?」

「でもいきなりAちゃん置いて行っちゃったのは事実だし、これ位はさせて」




そんな事気にしなくていいのに。

そう思ったけど、意外と頑固だった祐基くんは私にお金を出させてはくれなかった。




「袋も持たせちゃってごめんね、重いでしょ」

「この位全然重くないよ〜ていうか殆ど俺のアイスだし」

「確かにそうだけど、」

「しかも普段これより重い荷物仕事で何個も運んでるし」




そっか。祐基くんは宅配便のお兄さんなんだ。




「祐基くんも仕事今日遅かったんだね」

「うん。Aちゃんもこんな遅いの珍しいね」

「今日はちょっとトラブルがあって残業」

「そっか大変だったんだね」

「うん、」




そんな事を話していたら、今日起こった仕事での出来事を思い出してしまった。





.

36→←34



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
210人がお気に入り
設定タグ:超特急 , 村田祐基 , ユーキ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます。たくさんの嬉しいお言葉恐縮です...!完結まで見届けて頂きまして本当にありがとうございました!番外編の方もよろしくお願い致します。 (2019年2月25日 10時) (レス) id: 4f5277fea8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして、ほぼ毎日ドキドキしながら更新を待ってました!完結お疲れ様でした。ラストに近づくにつれて涙止まらなかったです…。完結してしまって寂しいですが、番外編も書かれるとのことで最後まで楽しみにしています! (2019年2月25日 0時) (レス) id: 47a502277b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まのさん» まのさん、コメントありがとうございます。拙い文章ですが、これからも読んで頂けると嬉しいです! (2018年10月17日 22時) (レス) id: 4f5277fea8 (このIDを非表示/違反報告)
まの(プロフ) - だいすきです…すごく大好きです…!更新楽しみにしています……! (2018年10月17日 20時) (レス) id: 884b859a47 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年9月18日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。