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「あ、やっと笑った」
そう言って私の顔を覗き込む祐基くん。
「何かずっと顔強ばってたよ?そんなに緊張してたの?」
「あんまりこういう場に慣れてなくて…人と話すの嫌いじゃないんだけど、初対面の人だと緊張しちゃって上手く喋れないんだ」
正直にそう話すと「そっかそっか」と、目尻を下げながら笑った。
表情がコロコロ変わって面白い人だな…とまた考え事をしながらグラスに手を伸ばしたら、
「Aちゃんって、A社に勤めてる?」
唐突にそんな事を聞かれた。
「え、なんで知ってるの?」
「やっぱりそうだ」
どうして今日初めて会った人が私の勤め先を知っているんだろう。
もしかして私が覚えていないだけで、何処かで会った事があるのだろうか。
「え、ごめん、私祐基くんと何処かで会った事あるっけ?全然覚えがないんだけど…」
本当に何処かで会った事があるんだとしたら祐基くんに対してとても失礼だが、何せ身に覚えがないので正直に伝えた。
「いやいや!ないよ!俺達は!」
…………うん?「俺達は」?
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京(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます。たくさんの嬉しいお言葉恐縮です...!完結まで見届けて頂きまして本当にありがとうございました!番外編の方もよろしくお願い致します。 (2019年2月25日 10時) (レス) id: 4f5277fea8 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - はじめまして、ほぼ毎日ドキドキしながら更新を待ってました!完結お疲れ様でした。ラストに近づくにつれて涙止まらなかったです…。完結してしまって寂しいですが、番外編も書かれるとのことで最後まで楽しみにしています! (2019年2月25日 0時) (レス) id: 47a502277b (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - まのさん» まのさん、コメントありがとうございます。拙い文章ですが、これからも読んで頂けると嬉しいです! (2018年10月17日 22時) (レス) id: 4f5277fea8 (このIDを非表示/違反報告)
まの(プロフ) - だいすきです…すごく大好きです…!更新楽しみにしています……! (2018年10月17日 20時) (レス) id: 884b859a47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:京 | 作成日時:2018年9月18日 1時