さよなら,どたばた生徒会【stpr】

和解 ページ8

Aside


文化祭ももう終わりかけ


最後は大きな花火があがる


校庭で花火を待っていると、クラスメイト達が
ぞろぞろとやってきた


｢ごめんね、雨宮さん…｣
｢俺らの勘違いだったんだよな｣


『へぁ、？』

あまりに急で、気の抜けた声が出た


｢あんなに綺麗な歌が歌える人が
人を傷つけたりするわけないよな…｣


｢｢｢｢ごめんなさい｣｣｣｣


クラスメイトが謝ってくれた


じ)そーだよ！Aの歌、凄かったでしょ？


じゃきちゃんが私の後ろから顔を出す


｢渡辺さん…w｣
｢俺ら、渡辺さんと話したかったんだ！｣


じ)えっ、私…？えと、A…(ﾁﾗｯ


じゃきちゃんが私の方を見る


『いいよ、話してきて！』


じゃきちゃんはずっと私といてくれてたからな


クラスの人と話してなかったんだよね



私も、じゃきちゃんがいると
気まずくて話せないし



『和磨さん！』


私はベンチに座っている和磨さんの隣に行った



凛)…雨宮さん。(ﾆｺｯ



この子、綺麗に笑うなぁ…



『なんでさ、あんなことしたの…？』


すとぷりすなーなのはわかる


もう気にしてもない


でも、どうしてか気になった。



和磨さんは、少し驚いたような顔をして



また、切なげに笑った



和磨さんの口から出た言葉は
あまりにも予想外だった



凛)…私、さとみの妹なの…。

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