さよなら,どたばた生徒会【stpr】

次会うときは笑顔で ページ41

凛side


今日は3年生が卒業する。



そしていま、私はというと



凛)お、お兄ちゃ……_さ)うるさい



抱きしめられていた。




何があったかわからないけれど
声の感じは少し泣いているようだった



お兄ちゃんは普段クールだから
感情をあまり表に出さない



だからこれはたいぶ珍しいことだった




笑顔でお別れするって、きめてたのに。



なのに



大好きなお兄ちゃんが泣いてる姿なんて見ちゃったら。




凛)……〜〜〜〜〜〜ッ、おにぃちゃん……。



涙が溢れてくるにきまってるじゃない……。



さ)ごめんな……凛……。


お兄ちゃんの進路先は知っている



海外留学じゃなくて安心していた



これなら、いつでも会えるじゃんって




けれど



わかっているけど



やっぱり




凛)行かないでよぉ…………！



1度出ると、全くとまる気配のない涙




これ以上泣きたくない




笑顔で別れたいよ




さ)……ぐす、俺、絶対会いに来るから。



｢約束｣だから



と、さとみお兄ちゃんは笑う




そうだ




会って間もない頃、交わした約束。




｢｢ずーっと、いっしょだからね！｣｣




凛)……うん、うん！！卒業…、おめでとう！




さ)……あぁ。ありがとう




雨上がりには虹が出る。




私たちは笑いあった

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