さよなら,どたばた生徒会【stpr】

雪が降る季節 ページ34

Aside



『もう、こんな季節か………』


誰もいない教室でひとり、ポツリと呟く。



窓の外は雪がちらほらと降っていた



もう、1月も後半。



三学期が始まってから、目立ったイベントはない




いや…………なくしてる、というべきか。



3年生は大学受験ある人も多いから
るぅと会長が行事を減らしている。



だから、次の行事は………………



"卒業式"




なーくん先輩からは進路を聞いたけど、

ジェル先輩とさとみ先輩は何も言ってくれない




シェアハウスでは卒業の話は禁止だから、
誰も触れてこない。



月や棗ちゃんも、春の新曲を出し始めた



｢卒業なんて、あっという間だよ？｣



ころん先輩の言葉が頭をよぎる




…そうですね。寂しくなっちゃうな。




ｶﾀﾝ


じ)…A？まっててくれたの？


扉からじゃきちゃんが顔を出す



そっか、定期報告に行ってくれてたんだ




じゃきちゃんは、凛ちゃんの監視の為に来た。



つまり、先輩達の卒業と共にサヨナラなんだ




…ずっと、3月なんて来なければいいのに。





『おかえり！帰ろっか』



作り笑いは得意だけど


自分の本心まで偽れないよ



つらいよ、さみしいよ




私から離れていかないで…………。

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