さよなら,どたばた生徒会【stpr】

想い ページ3

るぅとside



なーくんの掛け声で、皆の気持ちが1つになって



わくわくした気持ちで舞台に出た



でも、批判の声ばかりだった




＿＿＿＿Aへの。



Aのクラスメイトが非難する


なかには、Aに水を浴びせた人もいた



僕は、腹の奥底が煮えくり返りそうになった



大丈夫かな



絆創膏、剥がれかけてないかな



そんな不安な想いだった



けれど、心配する必要はなかった




『るぅと会長』



彼女は僕にアイコンタクトをとる



ﾊｯ



前に、部屋で話していた



『何かあったら、合図をとるので』


『[夜に駆ける]弾いてくれませんか？』



まさか、これを見越していて…？




Aの願いなら、と


る)りょ う か い


僕はキーボードを弾きはじめた




批判の嵐のなか



Aの歌声が空気を圧倒する



僕も虜になっていた



気づけば、皆も演奏していて



ころちゃんも、ハモりを入れてくれて




最高の演奏になった




それでも止まない批判の声



『演奏ストップ！！！』



Aが叫んだ



僕は手を止めた




Aの歌の何よりの魅力は
天性の圧倒的歌唱力。



アカペラで鳥肌が立つ


気のせいだろうけど、

歌詞がAの環境と
いくつもリンクしているような気がして


より、心を惹かれる


Aは気づいてるかな



君は、歌ってる時が1番楽しそうだよ


ﾁﾗｯ

る)…？

Aが歌いながら僕の方を見た


『僕の目に映る 君は綺麗だ』


ﾄﾞｷﾝｯ


僕の方を見て歌ったフレーズ



思い上がりかもしれないけど。




違うよ、A




この場で1番…、いや。世界で1番輝いてる




君の方が綺麗だよ

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